かかわり力 企業経営で大切なこと

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   最近、いろいろなグループとメーリングリスト(以下ML)を活用して会話をしています。コンサルティングツールとしても非常に有効です。月に1回~2回し か訪問できないので、店長さん・スタッフさんも含めたみんなと、こまめに情報交換できるので今では欠かせなくなっています。
 一番盛り上がっているMLが、学生時代の同僚たちとのMLです。このMLを通して、この1ヶ月に3人と会えることができました(約20年ぶり)。来月も たくさんの仲間に会えます。卒業して20年も経つと、みんなそれぞれ、人生のいろいろなことを背負っているはずなのですが、会うとそんなことがどこかに いってしまい、学生時代のまま会話ができます。20年も経っているのにすぐそうなります。あ~、これが自分の本来の姿なのかもしれないと、不思議な快感に 出会うことができます。人間と人間のかかわりの強さは社会の安定につながります。実は企業経営というのは、このかかわり力だけといっても過言ではないので す。どんなに優秀な人間が揃っていてもそれだけでは良い会社になれません。
   企業経営で二つだけ重要なことを挙げよと問われたら、私なら即座に「かかわり力」と「ひとりひとりの日々の工夫」と答えます。
 前の会社に勤めていたとき、「本社が悪い」「支店は何をやってるんだ」「あいつはおかしい」「あんなことばっかりやって」という言葉が飛び交った時期が ありました。どんなに優秀な人材が揃っていても、これでは決して、その企業は成長しません。それどころか、このことが原因になって、ますます収益性は悪化 し、また、お互いをののしりあうという悪魔のスパイラルに陥ってしまいます。本人たちはそのことに気づかないケースが多いことも事実です。人を否定するこ とを心理学用語で「ディスカウント」といいます。値引きです。このディスカウントが多い職場では、交流分析でいうところの「ゲーム」が発生し、生産性を著 しく低下させます(ゲームについてはいずれブログに紹介します)。

 MLではないんですが、あるクライアントがイントラネットを活用して社員全員がものすごい勢いで書き込みができるようになりました。ひとりひとり が自主的に。社長さんのいろいろな努力やノウハウがあるのですが、その内容はご勘弁ください。

 職場が非常に活性化して、収益性も向上してきます。また、かかわりが強くなるので、情報交換が活発になり、ひとりひとりに工夫が出てきます。商品 の販売目標を決めて、数値だけ追いかけても、個人も職場も決して強くなりません。このような風土ができて、はじめてその職場が本来持っている武器や力が発 揮され始めます。経営者の仕事はここだけといっても過言ではないくらいです。

 人×人×人×・・・・・・・ のかかわり力と、ひとりひとりが昨日より少しだけ、工夫する(創造性を発揮する)ことで、この掛け算の答えがどんど ん上昇してきます。一人だけ工夫が0.2だと、一気に掛け算の答えが小さくなります。1.1という昨日より0.1だけ多い工夫でいいので、全員がそれをで きるようにリードすると企業は飛躍的に伸びます。というか、考えられないくらいの生産性を向上させます。

 企業はやはり人です。人=付加価値。私のコンサルティングコンセプトです。

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このページは、宝徳 健が2006年1月29日 17:22に書いたブログ記事です。

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