昭和天皇の御製

　3月になったので、カレンダーをめくらせていただきました。

埼玉の野よりうつしし桜花春のなかばにわが庭に咲く

これは自然のことをお詠みになられたものです。忙しい際におうたにふれると、心がほーっとしてきます。

私が靖国神社で触れた陛下のおうたで、涙が止まらなかったものがあります。

樺太に命をすてしたをやめのこころを思へばむねせまりくる
(語句の意味)
たおやめ：優しい女性

終戦直後(敗戦を受け入れた直後)の昭和二十年八月二十日、樺太の真岡にソ連軍は不法にも艦砲射撃をあびせ上陸してきました。電話局勤務の9人の乙 女は、ソ連軍上陸の事実を伝えるために、無電を打ち続け、今まさにそこにソ連軍が迫ったときに「みなさんさようなら、これが最後です」と言い残し、青酸カ リを飲んで命を絶ちました。昭和天皇・皇后両陛下は、この地を訪れて、碑の前で深々と拝礼されたそうです。

ちなみにロシアの終戦記念日は8月20日ではありません。その日にしてしまうと、戦闘の事実や北方領土占拠の事実が消えてしまうからです。

私は、事業を引退したら、和歌を勉強してみたいと思っています。これほど美しい言葉があるでしょうか？　昔の日本人はなんと素晴らしい言葉を話して いたのでしょう。万葉集などを読むと、貴人だかではなく、一般庶民も詠っています。今の日本人が忘れてしまった日本の素晴らしさを。

徹夜明けで思いのままにつらつらと書いてみました。