どの本よりもわかりやすい古事記

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  では、続きです。求婚に行った美人の名前はヤガミヒメといいます。
 ヤガミヒメが大国主命を選んだので、兄弟たちは面白くなくてしかたがありません。そこで、大国主命を亡き者にしようと画策します。じゃじゃ~ん。
   兄弟たち(以下、キ)「オオクニヌシ、今から狩りに行くぞ」、大国主命(以下、オ)「はい、お供します」 狩りで怒りを納めてくれればと大国主命は 誘われるまま、山に入っていきます。 キ「そこで待っていて、われわれが追いおろした猪をそこで取り押さえろ! 逃がしたら殺すからな。いいな!」 

 これは大変なことになったと思いながら、大国主命は崖の下で待っていました。キ「それ、いったぞ猪だ」 と兄弟たちの叫び声が聞こえます。上から 大きな音を立てて何かが落ちてきました。逃がしてはたいへんと大国主命は、必死の形相で転げ落ちてくるものに飛びつきました。しかし、猪と思ったものは、 真っ赤に焼けただれた大きな岩だったのです。大国主命は焼け石を抱かされたため、焼け死んでうごかなくなりました。激痛が走り、肉体は焼け焦げて煙を発し ました。

 わが子の死を知った、母親は、高天原(たかまがはら)に登って、天の神様に訴えました。すると、赤貝とはまぐりを用いて生き返らせる方法を教えて くれました。貝殻を細かく砕いて粉にし蛤の出す母乳に似た汁で溶いた液を息子の死体に塗布しました。すると、なんと大国主命はよみがえるではありません か。母は泣いて喜びました。

 それを知った兄弟たちは面白くありません。もう一度殺すことを画策します。大きな木をふたつに割って、片方にくさびを打ち込みました。人をやって 大国主命を誘い出し、大きな木の向こう側に落し物をしたからとってくれと、その人に言わせました。大国主命が落し物をとろうとしたとき、兄弟たちが現れ て、くさびをとると、大きな木が元に戻ろうとする力で、大国主命はからだを挟まれて死んでしまいました。母は、泣きながら、救い出しました。手当てが早 かったので生き返りました。

 母は、このままではまた殺されるので木の国(紀伊:和歌山県)に逃げるように言いました。

 さてさて、今日はここまでですが、大国主命の復讐劇がはじまります。末弟継承と、統治するための医療の大切さがみてとれます。次回を楽しみに。な んと、またスサノオが出てくるのです! いつまで生きとんじゃい。

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このページは、宝徳 健が2006年4月16日 15:28に書いたブログ記事です。

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