ワンセグってなあに?

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  昨日、ある方から、「ワンセグってなあに」という質問を受けました。いろいろ答えていたのですが、なぜ「ワンセグって言う名前なの」という質問に、まだま だ、地上デジタル放送が理解されていないことがわかりました。マスコミはすぐ専門用語を使うので、少し解説をしながら解き明かしていきましょう。私も勉強 になります。
  そもそも、2011年7月に現在のアナログ放送が終了することを知っている人が少ないのです。2005年の春に総務省が実施した調査では、終了時期 を正確に知っていいた人は、2.5%としかいませんでした。このままでは2011年に混乱が起きる可能性が高いので、地上デジタル放送の一種であるワンセ グを普及させることでデジタル放送の認知度を高めようとする国の意図があることが、この時期にワンセグが導入された一番大きな理由です。

【なぜ、ワンセグっていう名前?】
 ワンセグは2006年4月から本放送が始まりました。携帯電話など小型端末向けの地上デジタル放送です。
 2003年12月から地上デジタル放送がスタートしましたが、地上デジタル放送は、ひとつのチャネルに放送波を13コ(領域:セグメント)に分けて利用 しています。ところが、データ量の多い放送でも、12セグメントを使えば十分に放送可能なので、一つのセグメントが残ってしまうのです。もったいないです よね。ですから、残り一つのセグメントを小型端末向けの放送に利用しちゃえ~っていうのがワン(残ったひとつ)セグメント(放送波)ということになりま す。これがワンセグっていう名前の由来です。
 ワンセグで放送するのは当面、12セグメントを利用する本放送と同じ映像になります。ワンセグでは、解像度の低い映像しか流せないため、最初から携帯電話やカーナビ、ゲーム機器、PDA(携帯情報端末)などの小さな画面の機器を想定しています。

【メリット】
1)政府のメリット:先ほど申し上げました
2)テレビ局・メーカーのメリット
?ワンセグの受信機能をもつ端末が増えれば潜在的な視聴者が増える
?小さな端末で長時間見られないので、家庭の固定テレビでテレビを見るひとが増える
?画面の下半分に文字表示ができるので、広告宣伝になる。
?番組で使った商品などを携帯電話の通信機器と連動して通販ができる
3)消費者のメリット
?画面の乱れが少ない(従来の携帯電話などのアナログテレビと違う)
?どこでも情報入手できる。

【社会的メリット】
?災害時に活用できる

【課題・問題点】
?地下など、電波の届かないところでは使えない
?年配者は使いづらい(画面が小さいため)
?ひとつのチャネルが占める放送波の帯域が狭いため、技術的には多くのチャネルが設定できる。国の放送免許を見直し、幅広い参入を認め、コンテンツを充実させることが課題。

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このページは、宝徳 健が2006年4月 5日 10:30に書いたブログ記事です。

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