どの本よりもわかりやすい古事記

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   この古事記シリーズも何回目になったのでしょうか? 日本にも素晴らしい伝承文化があることを知っていただきたく書き始めましたが、元来、飽きっぽい私 は、途中でやめてもわからないかなと思っていましたが、何人かの方から、「次は古事記の掲載はいつだ!?」と言われて「へぇ~、このブログって、結構読ま れているんだ~」と驚きでした。っで、古事記続けていくようにします。
 ニニギノミコトの二人の息子を火遠理命(ヒホリノミコト:山幸彦 弟)、火照命(ホデリノミコト:海幸彦 兄) と言います。ここでは、山彦、海彦と呼 んでいきます。
 さあ、いよいよ山彦・海彦の物語です。
   あるとき、山彦(以下、ヤ)が兄の海彦(以下、ウ)に ヤ「兄さん、僕は山で獣を狩るのに飽きた。兄さんも毎日海で釣りをするのは飽きたろ? 一度 道具を取り替えて、兄さんは山に、僕は海にっていうのどうだい?」(かなり脚色しています)。 ウ「えっ、何いってんだい! そいれぞれの持ち場でいい じゃんか」 でも、山彦は諦めずに、なんどもしつこくお願いして海彦はしぶしぶと ウ「一回だけだぞ!!!」と釣り針を山彦に渡しました。ウ「これは、す んげぇ、大切な釣り針だから、絶対に亡くすなよ!」 ヤ「わかってるよ」

 ところが、山彦は釣りをしているときに、この釣り針を亡くしてしまったのです。

ヤ「お兄ちゃん、ごめん、釣り針なくしてもうた」(急に関西弁、なんかあってるので)。
ウ「お前、何言うてんねん。ぜったいに返すていうたやろ! はよ、返さんかい!」
ヤ「そんなかて、なくしたからないねんもん。そしてら弁償するわ」と言って、腰の十拳の剣(とつかのつるぎ)を抜いて、500本の釣り針をつくりました。

ウ「わしが言うてんのは、その釣り針やない。お前がなくした、あの釣り針じゃ!海んなか行って、はよ、とってこんかい!」
お詫びに100本の釣り針を山彦はつくりますが、それでも許しくれません。
ヤ「そんなん、むちゃやがな」

どうしても許してもらええない山彦は、トボトボと海岸を歩いていました。すると、塩を満ち干をつかさどる神様が、

「天の子が、なんでそんなん、しょんぼりしてはんの?」と聞いてきました。山彦が事情を話すと、籠の船をつくってくれて、「これに乗って、海の中に 行きなさい。そうするとワタツミ(海の神)の娘がやってきて、きっと相談にのってくれるでしょう」

山彦がその通りにすると、娘がやってきました(ここからは長いのでちょっと割愛)。この娘は、トヨタマビメの召使でした。その娘を通して山彦に会っ た、トヨタマビメは、山彦に一目ぼれ(こればっか)してしまいました。

古代では、男と女が見つめあうことを「目合い(まぐわい)」と言って、男に見詰められて、女が目をそらさずにいると「いつでもOK」ということだっ たそうです。いいですね。

 さてさて、今日はこれまで、ここから、山彦の海彦に対する反撃が始まります。このころの天皇家は、前にも書きましたが、末っ子継承だったみたい で、弟があとを継いでいます。 また、陸軍を支配していた山彦が海軍を手に入れ、支配権を強めていったと考えられています。

 さらに、いろいろな説はありますが、この海彦山彦の舞台は、四国の四万十川だとも言われています。もしそうだったら素敵ですね。

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このページは、宝徳 健が2006年5月19日 08:31に書いたブログ記事です。

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