ゲーム分析

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   本日は、ゲームへの対策を述べます。そして、次回以降、そのゲーム対策を実行するための行動プログラム、個々のゲームへの対応方法を述べていきます。以前述べましたが、ゲームには第一度から第三度までの重さがあります。第三度のゲームは私たち素人の手に負えるものではありません。場合によっては、第三度のゲームを回避するために、軽い第一どのゲームには付き合うこともあるでしょう。
 しかし、ゲームは非生産的な好意です。与えられた人生をより充実したものにしたい人は、ゲームをしない、巻き込まれないことが肝要です。では、対策です。

1.気づくこと
 以前、役員をしていたある会社では、信じられないくらい頻繁に社員同志、上司・社員間でゲームが起きていました。社員同士、上司・社員間でディスカウントの嵐だったので、ゲームがおきやすい環境にあったのですね。考えられるいろんなゲームが起きてきていました。心理学者にとっては、研究題材として面白いのですが、役員としては、困ったものでした。
 また、誰も、ゲームという存在を知りませんでしたから、対策がなかなか打てない。ゲームは、やっていることに気づき、明確化することで巻き込まれないことができます。そのためにはゲームのパターンを知っておく必要があります。「ゲームをたくさん知ること」がゲーム対策のスタートです。

2.時間の経過に注意する
 ゲームをしていると時間は非常に早く経ちます。深層心理で、認められたい自分が認められているということが実現しているのです。一種の(自分では気づかない)快感さえあります。ゲームをやっている当人にとっては、充実した時間となっているのです。ですから、時間つぶしのためにゲームが行われることがあるのです。なんと恐ろしい。
 ①時間の割りに生産的な効果があがらないな、②何のためにディスカッションしているのだろう、③かなりの時間押し問答されたけど、何か後味の悪さが残りそうだな、④これではいつまでも終わりそうにないな などど感じたら、途中で気づいてゲームを打ち切ってください。
 でも、このゲームを打ち切るということが至難の業なのです。たいていの人は気づいてもやめられません。ですから、ゲームには巻き込まれないことが重要なのです。
 まあ、ゲームを崩すとしたら、パターンを崩すことですね(次回以降に解説します)。いつもやりなれたパターンを崩して、パッと自分が正反対のことをしてみると、相手ものらなくなってしまいます。たとえば、急に謝ったり、優しい言葉をかけたり、というようなプラスのストロークで崩せることが多いということを紹介しておきましょう。いやな相手だと思っても、尊重したり、誉めたりすることです。しかし、何日かあとには、また同じパターンで仕掛けられ、試されることを覚悟してください。
 「ディスカバリー」(高橋 圭子著 三宝出版)という本があります。この本に「止観シート」というツールがあります。この訓練を繰り返すと、ゲームにはのらなくなる自分ができるかもしれません。参考までに。

3.普段の生活からストロークを与える
 なぜ、ゲームをしたがる人がいるか。それは、明らかにストローク飢餓です。ディスカウント(否定・値引き)をしながら育てられた人は、自分の存在意義を示すために、無意識のうちに相手を陥れるゲームを行います。ですから、企業や組織内においては、叱ってもいいですが、「否定」というディスカウントは行ってはなりません。不朽の名著 「人を動かす」でも、「人の批判・非難をしない」ことを第一にあげています。
 そして、ストロークを与え続けます。これは、「大人を変える生活指導」(原田隆著)の「七秒間ミサイル」を普段から行うのがいいでしょう。私たちひよこクラブでは、「七秒間ストローク」として、経営の現場でやりはじめています。ディスカウントではなくストローク。これが人間関係の改善、生産性の改善に欠かせません。影でコソコソ。これは絶対にだめです。

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このページは、宝徳 健が2007年6月 1日 00:10に書いたブログ記事です。

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