本の言葉と自分の生き方を検証する

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  ひよこクラブ推薦本、稲盛和夫氏の「生き方」。p171~181。テーマは一貫して利他です。世界の民族でかつてこの利他が最も得意であったわが民族。そ して、世界でもっともこの利他がへたくそになったわが民族。皇室を中心とした日本の国体を勉強すれば利他が当然のこととわかります。今の日本は日本ではな い。武士道の精神と一緒です。
  他人から「何かをしてもらう」ことばかりを考えている人が多くなっています。経営者と従業員が共に、この権利を主張すると会社は収集がつかなくなります。
 足るを知るという大切な言葉がありますが、「してもらう」ことばかりを考えている人は、足りないところばかりが目に付き、不平不満を口にします。不平不満、悪口、ためいき、どうせ、やっぱり、あの人は。この言葉が出ている人に成長人はいません。
 「してあげる幸せ」が最も大切です。

 この本に面白いことが載っていました。地獄と極楽には想像しているほどの違いがあるわけではなく、外見上はまったく同じだが、一つだけ、そこにいる人達の心が違っているそうです。

「地獄と極楽には、同じように大きな釜があり、そこには同じようにおいしそうなうどんがぐつぐつと煮えている。ところが、そのうどんを食べるのが一苦労で、長さが一メートルほどの長い箸を使うしかないのです。
 地獄に住んでいる人はみな、われ先にうどんを食べようと、争って箸を釜につっ込んでうどんをつかもうとしますが、あまりに箸が長く、うまく口まで運べま せん。しまいには、他人がつかんだうどんを無理やり奪おうと争い、ケンカになって、うどんは飛び散り、誰一人として目の前のうどんを口にすることはできな い。おいしそうなうどんを目の前にしながら誰もが飢えやせ衰えている。それが地獄の光景だというのです。

 それに対して極楽では、同じ条件でもまったく違う光景が繰り広げられています。誰もが自分の長い箸でうどんをつかむと、釜の向こう側にいる人の口 へと運び、「あなたからお先にどうぞ」と食べさせてあげる。そうやってうどんを食べた人も、「ありがという。次はあなたの番です」と、お返しにうどんを とってあげます。ですから、極楽では全員がおだやかにうどんを食べることが出来、満ち足りた心になれる」

 いい話です。私たちコンサルタントは、利他の心の修行を忘れた瞬間に、仕事の価値が大幅に低下します。修行修行。

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このページは、宝徳 健が2007年7月19日 04:38に書いたブログ記事です。

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