和歌

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 今回から、戦国武将の和歌を紹介します。戦国武将が和歌? そうなんですよ。とても良い和歌がいっぱい。びっくりしますね。

   まずは、足利義政の和歌です。応仁の乱を詠っています。

 はかなくも なほ治まれと 思ふかな かく乱れたる 世をば厭はで

 なんか、聖人君主みたいないやみったらしい歌ですね。

 大田道灌の歌があります。

 わが庵(いほ)は 松原つづき 海近く 不二の高根を 軒端にぞ見る

 いいですね~。情景が見えます。大田道灌だったと記憶しているのですが、ある日雨に降られて、蓑を借りようとある民家に飛び込み、蓑を貸してくれ るように頼みます。そのときに、対応した女性が、山吹の枝を差し出しながら、こう詠みました。

 七重八重 花はさかれど やまぶきの 実のひとつだに なきぞかなしき

 大田道灌は、蓑を貸してくれと言っているのに、なんとちんぷんかんぷんなことを言うのだと立腹して帰ります。でも、この歌には、「やまぶきは、花 はたくさんさくけれど、実はつかないのです」という意味の裏に「貧乏なので、蓑もないのですよ」とう意味が隠されています。「実の」と「蓑」がかけられて います。そのことを知った道灌は、自分を恥、和歌の勉強をしたと言われています。


 さて、今日の拙首です。身を誠にする訓練です。まだまだ、自分の生き方が気に食わない。

 のほほんと すごしていても 世の中は 無常に動く この厳しさは

 自分がさぼっても、世の中は、自然は動いていきます。でも、一隅を照らす生き方をすれば、少しは世の中に貢献できる人間になれます。わかっている のに、さぼる自分は何なのでしょうか。

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このページは、宝徳 健が2009年5月11日 00:01に書いたブログ記事です。

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