どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝

| コメント(0) | トラックバック(0)
 このシリーズは右のカテゴリー「どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝」に格納されています。

 東京から南房総に行くには、昔は船で木更津まで行く方法がもっとも近かったようです。木更津も中々味な街です。そこから、君津、富津と超えて、安房の国に入ります。途中にある保田は、鋸山(のこぎりやま)があるところ。山頂がギザギザしているので鋸山。大仏や観音様や千五百羅漢などがあります。結構面白いやまです。そして、保田を過ぎると岩井です。ここは枇杷の産地です。そんじょそこらのスーパーで売っている枇杷とはものが違います。とにかく、いろいろなことが楽しめるのが房総半島です。

 さてさて、山に入った伏姫と八房はどんな生活をしているのでしょうか。
 伏姫と八房は、洞穴にはいり共に過ごしました。伏姫はもっぱら法華経を読経します。八房が発情して近づいたら刺殺しようとお守りの刀の袋のひもを解いて右手においていたので、八房は近くによらず、ただ惚れ惚れと姫を見ながら、寝たり起きたりしていました。そして、朝になると木の実などの食物をとってきて、姫にあげるのでした。

 春になり、伏姫は、硯に水をつごうと、洞穴を出て、川に行きました。川に映る自分の姿を見た伏姫は驚きました。体は人間、頭は犬の自分の姿が映っているではないですか。あっと、驚いて、もう一度見てみると、ちゃんと自分の顔が映っています。ホッとして、経文を書写していると、何となく、胸がくるしくなりました。次の日も気分がよくありません。その頃から月経がとだえて、腹が張り出してきました。

 えっ、八房の子? ふっふっふ~。次回のお楽しみ。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/124

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2009年11月17日 00:09に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「戦国策」です。

次のブログ記事は「和歌」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。