戦国策

| コメント(0) | トラックバック(0)
 このシリーズは右のカテゴリー「戦国策」に格納されています。

 中国古代戦国時代の最大の戦い、秦と趙との長平の戦いの後の、戦後処理の話を掲載しています。趙王は、楼緩(ろうかん)の意見を聞き、続いて、虞卿の意見を聞きました。そして、もういちど、楼緩の意見を聞きます。誰かみたい。
 趙王は、虞卿の言葉を楼緩に伝えました。

楼「虞卿は真の力を十分知っているのでしょうか。秦の力を知らずに、これっぽっちの土地も与えない。来年また攻められたら、それ以上の土地を与えて講和することにはなりませんか」
王「かりにあなたの言うように、土地を与えるとしよう。そうしたら、来年、ふたたび秦が攻めて来ないと保証できますか」

楼「それはできません。むかし、三晋(韓・魏・趙)と秦の関係は円満でした。いま、韓と魏は放っておかれ、趙だけが攻められるのは、秦への仕えようが韓・魏ほどではないからです。私が秦との仲をとりもち、物資と貨幣の流通を自由にし、韓・魏と同じ関係にしてさしあげたとします。しかし、来年になってまた秦ににらまれる。それはもうあなたの仕えようが韓・魏ほどではないからです。私には保証できません」

 趙王は、またここで、虞卿に相談に行きます。誰かさんみたいですね。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/212

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2009年12月22日 00:15に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝」です。

次のブログ記事は「どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。