どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝

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 さあ、いよいよ八犬士が集まり始めます。

義:犬川荘助(いぬかわそうすけ) 大塚村で蟇六・亀篠夫婦に雇われていた額蔵
礼:犬村大角(いぬむらだいかく) 現八と出会った、妖怪に騙され ていた人
智::犬坂毛野(いぬさかけの) 小文吾が軟禁されているときに助けた女に化けていた犬士
忠: 犬山道節(いぬやまどうせつ) 浜路の兄。不思議な行者。
信:犬飼現八(いぬかいげんぱち) 大塚村の信乃の隣に住んでいた糠助の子供。古河で、 信乃と対決して一緒に行徳に流れていった。
孝:犬塚信乃(いぬづかしの) 大塚村の番作の子供 浜路の許婚
悌:犬田小文吾(いぬたのこぶんご) 行徳の旅籠屋の息子
 さて、船虫の話をします。

 犬川荘助に情夫を退治された船虫は、有り金を持って逃亡しました。そこで、また男を見つけて、暮らし始めます。二ヶ月ぐらいすると、盗んで持ってきたお金も底をつきました。そこで、船虫は、夜鷹(よたか:道端に立って男に体を売る人)になって、男を誘い込み、口を吸う(キス)するフリをして男の舌を噛み切り、殺して、有り金を奪うようになりました。相手が手ごわくてかなわない場合には、近くに待っている、一緒に暮らしている男が殺しました。

 そうやって何人も殺して有り金を奪いました。ある日、同じ様に男を誘うと、「お前、船虫だな! 俺を小文吾と気づかなかったか!」と頭巾をとり、逃げ出そうとする船虫の襟首を小文吾が捕まえます。

 一緒に暮らしている男は、そっと鉄砲に二つの弾を込めて小文吾を狙います。今まさに引き金を引こうとした、その瞬間、その男の背後から、一人の武士が。その武士は、男の鉄砲を奪って投げ捨て、その男を投げ飛ばしました。

 なんとその武士は、犬塚信乃ではありませんか。その後から犬山道節もあらわられます。小文吾、信乃、道節が船虫と情夫を縛り上げたとき、犬川荘助、犬飼現八、犬村大角と合流しました。六人です。

 六人は、船虫たちを成敗しました。船虫がやっと死にました。ずいぶんしぶとい女でした。

 六人は、犬坂毛野の敵討ちのための行動を助太刀しようということで意見が一致しました。
 そして・・・。つづく。





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このページは、宝徳 健が2010年5月16日 05:35に書いたブログ記事です。

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