カウンセリングの技法

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 新しいシリーズです。これも毎日とはいきませんが、書き続けます。
 
 「カウンセリングの技法 國分康孝著 誠信書房」を読み終わりました。とても、面白く参考になりました。このシリーズの目的は、

①自分自身が忘れないように要点をまとめておく
②ブログ読者の方々(特に経営者・リーダー)の、部下の方々の行動変容を引き出す参考となるように書く

 です。

 私はプロのカウンセラーではありませんから、研究しながら少しずつ書きます。「誰にでもわかる大東亜戦争の真実」と交替で書いていきます。

 今日のテーマは、「カウンセリングの定義」です。
カウンセリングの定義

カウンセリングとは、言語的及び非言語的コミュニケーションを通して行動の変容を試みる人間関係である

 人間がふたり以上いると、マネジメントが発生してきます。へんな言い方ですが「やらせる方」と「やる方」が出てきます。「やらせる方」が、力技や支持命令やルールの押し付けで、「やる方」を動かす組織は絶対に強くなれません。よしんば、強くなったとしても、その人がその組織から抜けると、組織はガタガタになります。

 「やる方」の行動変容を引き出していくことが必要です。

 ただ、共感したり理解的態度を示すことでは駄目です。「行動変容」を引き出さないと。

 では、「行動」の「変容」とは何か。

 反応の仕方に多様性が出てくること

  今まで父親にビクビクしていた人が、父親に適当に冗談が言えるようになることや、上司にビクビクしていた人が、上司に「はい、わかりました」というだけでなく「・・・ですね」と復唱するようになるなど、今までとは異なる反応を学習することです。

 それを「言語的」「非言語的」コミュニケーションで行うことがカウンセリングです。

 言語的はわかりますね。会話で行うということ。非言語的とは、会話以外の態度やスキンシップということになります。

 アメリカでこんなこんな事例があったそうです。

 ある女性とあるカウンセラーのやりとりです。

女性「私は父親の愛を知らないのです。一度お父さんのような人に抱かれたいのです」
カウ「それで?」
女性「一度先生の腕に抱かれたい」
カウ「そうしてほしいのならそうしてほしいと言っていいのですよ」

 やがてその女性は、カウンセラーの膝に座し、幼児のごとく抱かれました。そして涙が流れました。そのあと、再び、会話によるカウンセリングが行われました。

 このように、カウンセリングを実現するためには、

自分の考え・感情をうまく伝え、相手の考え方・感情をうまく掴む

ことをで人間関係を作っていくことが必要です。

 次回から、カウンセリングに必要な「人間性」を勉強していきます。




 



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このページは、宝徳 健が2010年8月25日 05:49に書いたブログ記事です。

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