カウンセリングの技法

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 二回目です。

 さて、今日は、手際のよいカウンセリングの三つの手順を紹介します。一緒に勉強しましょうね。経営にも役に立ちます。

 手際のよいカウンセリングは、次の三つの手順を踏んでいます。

①リレーションをつくる
②問題の核心をつかむ
③適切な処置をする

 です。

 昔の企業は、四の五の言わずにやる! というのがあたりまえでした。弱い人間の、くだらない悩みなど、いちいち聞いていることなどしませんでした。でも、戦後の誤った教育が65年間も経過し、本当の敗戦を迎えた今、人間が著しく弱くなっています。左翼的に権利ばかり主張します。自分のいやなことはやろうとしません。心のケア??? そんなもの自分でやれ!!

 誤った65年間の教育の結果、よいとか悪いとかの範疇ではなく、これは、「病気」とも言える状態です(もちろん、すべての人ではありませんが)。

 であるなら、カウンセリングのようなことを知って、この「病的状態」に対応することも知っておく必要があります。ずいぶん乱暴な意見だなと思われる方もたくさんいらっしゃるでしょう。

 忸怩たる想いかもしれませんが、カウンセリングは、経営者・リーダーが知っておいて損はない領域です。


 今日は、三つのうちひとつ「リレーションをつくる」を勉強していきましょう。

1.まずはリレーションの意義
①この人は自分の味方である、自分の身になって聞いてくれるじ、という信頼感がないと、プロのカウンセラーは患者から話を引き出すことはできません。リレーションとは構えのない感情交流であり、その根底には信頼感があります。胸襟を開いて語ってくれないと、カウンセラーは情報不足に陥り、相手を理解することができなくなります。

②リレーションそのものが相手に生への意欲を回復させる経験になります。人生で初めて人に心を包んでもらった、人生で初めて自分の味方になってくれる人と出会った、人生で初めて自分をもたれかける対象が見出せた・・・という自他の融合感(リレーション)があると人生への勇気が湧いてくるのです。

③リレーションがつくれると、心の底が見えやすくなります。構え・気兼ねがとれるからです。心の底とは、その人の基本的な反応パターンです。精神分析上は「感情移転」という言葉を使います。つまり、リレーションは、患者を理解する素材を提供してくれます。

 これが、リレーションの意義です。では、患者がカウンセラーにリレーションを感じるために、感セラーはどのような反応をすればよいかを、次回説明しましょう。

 言葉だけ紹介しておくと、「受容」と「支持」です。

 技法とは、目標達成に役立つ反応を意識してとること。経営そのものですね。

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このページは、宝徳 健が2010年8月28日 06:08に書いたブログ記事です。

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