カウンセリングの技法(最終回)

| コメント(0) | トラックバック(0)
  このシリーズは右のカテゴリー「心理学」に格納されています。。
 カウンセリングには三段階がありました。

①リレーションをつくる
②問題の核心をつかむ
③適切な処置をする  リレーションを作るために「受容と支持」が必要でした。問題の核心をつかむために「繰り返し」「明確化」「質問」を勉強しました。適切な処理をするために、情報提供とアドバイスがありました。これがカウンセリング体系です。
 
 今日は、最終回です。平成22年8月25日から書き始めましたので、なんと5ヶ月間のロングランシリーズとなりました。みなさん、ご愛読感謝申し上げます。
 
 カウンセリングは項目が多岐にわたるような印象があると思いますが、基本は上記三つです。これを忘れないうようにしてください。
 私たちはプロのカウンセラーではありません。でも、この「カウンセリング」という観点は、子育てに、部下育成に、人との付き合い方にとても参考になったと思います。私自身、書いていて再確認できたことばかりです。

 人間は、どんなに能力を磨いても、どんなに知識を保有していても、それを、対人間に使っていかないと、何の役にも立ちません。あの人が嫌い、この人は苦手、自分はこういう性格だから仕方がないなんて言っていては、生きている価値がありません(実際にはそういう人がいたとしてもです)。

 もうひとつ、カウンセリングは、クライエントをどうこうしようというよりも、自分をどう高めていくかの方が大切だということをご理解いただけたと思います。他人はいじれませんものね。いじれるのは自分だけ。

 先日、新しく管理職になった人から質問をいただきました。「先生、みんなが言うことを聞いてくれないんですが、どうすればいいですか?」。私は答えました「どうすればいいと思う?」。彼はとっても不満そうな顔をしていました。もしここで、私が具体的なアドバイスをしてしまうと、彼の心は、萎縮してしまい、気持ちが中へ中へと向かってしまいます。また、彼が部下に対して行っている「指示」という同じことをしてしまいます。

 そんな悠長なことをしていられないですって? そういう方は同じミスを一生繰り返してください。
人間関係がそんなに簡単にできるはずはありません。対処療法が必要な場面は、確かにあるでしょう。でも、対処療法ばかり繰り返している人は、いつも対処療法をするはめになります。

 人間関係は、根治療法が必要です。是非、このカウンセリングの技法をご活用いただき、戦後の誤った教育で、崩壊してしまった人間関係を創造してください。だって、世界で一番日本人が上手だったことなのですから。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/2040

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2011年1月23日 06:54に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「和歌」です。

次のブログ記事は「本をたくさん買った~(平成22年1月22日の日誌)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。