年金問題の愚

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 なんとまあ、また国民を甘やかす政策を国会でやろうとしています。国民も悪い。こんなこと話し合うにも値しません。
 三号被保険者というのは、サラリーマン(給与所得者)の妻に適用されるものです。年金保険料を払わなくても、払ったことにして将来年金を上げましょうというもの。主婦も立派な仕事だということです。これはすばらしい発想です。
 ところが、給与所得者が独立したら、妻は三号被保険者を脱退し国民年金に切り替えなくてはなりません。それを忘れていた人を救済しようというのが今の国会のあほみたいな議論です。

 それも政治家ではないただの厚生労働省の課長が通達したというのですから、日本の官僚というには何か勘違いしていますね。法務省にしてもそうです。日本国籍の取得条件なんか、政治家ではなく法務省の役人が決めています。

 その内容が過去二年さかのぼって払ったら、今まで払ったことにしようということです。何で二年?って思う人が多いかもしれません。特にサラリーマンの人で、自動的に社会保険料が天引きされている自分の給与明細も見たことがない人は。 今の年金は二年しかさかのぼることができません。つまり、三年前の年金保険料は支払うことができないのです。払いますって言っても払うことができないのです。

 結論から言うと、「忘れていた方が悪い」。つまり、切り替え手続きをしなかった人が悪いのです。それはもうしょうがない。自分のミスです。社会的弱者でもない人が救済される必要はありません。行政とはセルフサービスです。

 じゃあ「あっ、この補助金知らなかった。不公平だ。補助金の条件に合っているので、過去にさかのぼって補助金をください」なんて馬鹿なことを言う人はいませんよね? それと同じことです。

 さあ、こらからが問題です。

 年金保険料をさかのぼって支払う期間を10年間にしようだとかなんだとか。別の救済策を法律でということを言い出しています。自民党もこれに賛成ですし、日本で一番おバカなマスコミも当然のごとく報道します。一部の大衆に迎合して・・・。こういうのを曲学阿世の徒(きょくがくあせいのと)と言います。大衆におもねって人気取りをしようとする人のことをいいます。でも、今回のことをダメなどとは、政治家はなかなか言えないでしょう。だから、マスコミや国民がこういうのは駄目だと声を上げることが大切なのです。

 さあ、厚生労働省の役人が腹の中で笑っています。もしこれを10年にしたら、今まで払っていない人に「強制執行」が10年分来ます。今、年金を支払っていない人は年間数万人単位で強制執行(差し押さえ)を食らっています。ただ、それは2年間だから苦しいながらもなんとか・・・という感じです。これ10年になったら大変です。22年度の国民年金保険料は15100円/月・人です。夫婦だったら30200円。一年間で364800円。10年間で3648000円です。こんなの零細個人事業主は払えません。

 えっ? 国民年金保険料は支払うのが当たり前ですって? そうですね。 でもさかのぼって二年間というルールを決めていたのは行政です。それをいきなり10年にしたら、役人が大喜びで強制執行者をどんどん増やすでしょう。払うのが当たり前とかそういう問題ではなくて、払わない人は、将来年金をもらうことを、最初から放棄していた人がほとんどです。それをいきなり10年分の金額の差し押さえをされたらたまりません。

 個人事業主の皆さん、国民年金保険+国民健康保険というバカ高いものを払うのではなく、効果的に厚生年金+健康保険に切り替えましょう。そうすればこんな問題は起きません。

 ある方法を用いれば可能です。いつでもご相談ください。

 まったく、政治主導を叫びながら、結果的にいいようにやられているのは政治家だけではなく、不勉強なマスコミです。


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このページは、宝徳 健が2011年3月 9日 06:19に書いたブログ記事です。

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