木戸川の思い出

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 福島県の南に木戸川という美しい川があります。

 日本における鮭の南限だと聞いています。福島県相馬郡楢葉町にあります。今、皆さんが避難している町です。

 新入社員当時、この地域の営業担当だった私は、お客様からよくこの川のほとりで、「鮭定食」をご馳走になりました。おかずからご飯から味噌汁から酢の物まで、みんな鮭を使って作られています。九州出身の私は、そんなに鮭になじみがありませんでした(九州では鰤:ぶり)。

 鮭とはこんなにおいしいものかと感動したのを覚えています。ホッキ貝をはじめて食べてのもこの地です。おいしかったな~。

 そのお客様と一時あることで、大きくもめたことがありました。こちらとしての言い分もあり、訪問してお互い激しく対決しました。対立ではありません。対決です。今の世の中は、すぐに「対立」関係に陥りやすいのですが、三十年前はまだ商売に武士道の感覚が残っており、お互いを認めながらも激しく「対決」することが多かったような記憶があります。対決ですからとことん言い合うことができます。対立だと、怖くてお互い言い合うことが出来なくなるケースが多くなります。

 その社長ともとことん言い合いました。とことん言い合うと、たいていの場合は理解しあえます(対立状態では無理)。その時、社長が「宝徳さん、うちの家で晩飯食っていけ」と。

 とてもおいしい、ご飯でした。その時、初めて食べたのが「たらの芽のてんぷら」でした。お互い言い合えたうれしさもあって、胸がいっぱいでしたが、そのおいしさは今でも忘れることができません。その晩は、泊めてもらいました。営業マンとしてこれほどうれしいことはありません。

 お客様と人間と人間の付き合いをする思い出作り。もっとそういうことに努力しないとと、反省しながら、いろいろなことを思い出しました。

 楢葉町のSさん、小高町のKさん、原町のTさん、飯館村のKさん、相馬市のKさん、みなさん、大丈夫ですか? 連絡はとれませんが・・・。ご無事でいてください。

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このページは、宝徳 健が2011年3月30日 06:43に書いたブログ記事です。

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