BCP(事業継続計画)

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 BCPは大企業から中小零細企業まで、企業規模に関係なく策定・運用するものですが、特に中小零細企業のBCPで重視したいのは次の4点です。

●企業同士で助け合う
●緊急時であっても商取引上のモラルを守る
●地域を大切にする
●公的支援制度を活用する

これらはいずれこのブログで紹介していきます。では、昨日申し上げました、以下のBCP検討サイクルについて、今日から順番に解説していきます。まずは、①事業を理解するを数日かけて解説します。

①事業を理解する

②BCPの準備、事前対策を検討する

③BCPを策定する

④BCP文化を定着させる

BCPのテスト、維持・更新を行う

①へ
事業を理解する

Ⅰこのプロセスの目的
 企業においては、大小さまざまな事業と、それに関わるいくつかの業務がありますが、大災害や大事故の発生時には、限りある人員や資材・機材の範囲内で、会社の事業を継続させていかなければなりません。そのため、まずどの商品を優先的に作るか、どのサービスを優先的に提供するかという判断を迫られます。このプロセスでは、当プロセスの検討を終えた段階で、会社についての以下の質問に明確に回答できるようになることがゴールです。

①あなたの会社の中核事業(製品やサービス)は何ですか?
②緊急事態が発生した場合、中核事業の復旧まで許容される期限(期日、納期)を把握していますか?
③中核事業の継続に不可欠な資源にはどのようなものがありますか?
④重要業務に大きな影響を与える災害にはどのようなものがありますか?

 これらの質問への明確な回答をゴールにするために、このプロセスでは以下の3つを検討していきます。

・事業への影響度を評価する
・中核事業が受ける被害を評価する
・財務状況を分析する

 では、次回は、「事業の影響度を評価する」を解説していきます。

 「顧客からの信用」「従業員の雇用」「地域経済の活力」を守るためにBCPをぜひ、策定しましょう。日本の企業の99%は中小零細企業です。しかし、経営資源がすべてそろっていないのが中小企業です。だからリスクへの対応は、大企業よりもBCPの策定の必要性は高いと考えています。もし99%の中小零細企業に何かがあれば、日本の経済は大打撃を受けてしまいます。

 弊社にご用命いただければ、御社にぴったりのBCPを策定します。

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このページは、宝徳 健が2011年5月17日 07:52に書いたブログ記事です。

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