Eとは何か?

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 Eとは本音の語り合いというところまで招待を明かしました。そして、本音を語り合うためには、自己覚知・自己開示・自己主張が必要でした。では、それらができた後のEの内容を説明します。
 まずは、他者受容です。他者の表現や主張を受け入れる能力がなければ、Eにはなりません。けんかになります。受け入れてくれるから恐怖や身構えなしに本音が出せます。前回申し上げた、組織の中でよくある現象「本音で語り合おうぜ」という言葉ですが、この発現をする人は、自己を受容してもらおうとはしますが、他者を受容しようとはしていません。つまり、「俺の言うことを聞けよ。だけど、お前の言うことは聞かないからな」と表現しています。

 他者受容には傾聴訓練が必要です。

 次に、信頼感です。本音を表現しても受け入れてもらえるという安心感があるからEができます。信頼感とは「いない、いない、バー」の心理です。今、この瞬間は母親は目の前に見えないが、ものの陰に間違いなく隠れていると赤ちゃんは知っています。母が自分を捨てて消えるはずがないと赤ちゃんは信じています。これが信頼感です。信頼感は、一貫性のあるやさしさを受け取る体験から生れてきます。

 最後の役割遂行です。Eは、本音と本音の交流ですが、本音の自分をこの現実世界で実現するには、何らかの役割を果たさなければなりません。やさしさの感情を表現したければ親とか教師とか、自分の役割を通して表現していくのが現実です。したがって、役割が遂行できない人は自分が活かされないということんあります。

 自己覚知・自己開示・自己主張・他者受容・信頼感・役割遂行という六つの訓練を、健常者に対して活性化していくものがEです。

 繰り返し申し上げますが、心が病んでいる人には、カウンセリング等の心理療法です。カウンセリング対象者にEを行うと自己破滅します。

 ただ、最近の社会は、弱者には優しいのですが、健常者が活性化する場が少なくなっていることも事実です。もったいないですね。Eは、健常者の活性化にとても有効な方法です。次回以降、いよいよ核心にせまってまいります。 

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このページは、宝徳 健が2011年5月22日 18:26に書いたブログ記事です。

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