一万回

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 昨日、IKさんの会社の合宿で、お話しする時間をいただきました。準備しているときに、何を話そうかな~と、いろいろ過去の資料を読み返していました。すると松下幸之助氏の言葉が出てきました。「物事を為そうとしたら、一万回念じよ」でした。

 一万回ってすごいんですよね。一日に一回しか念じなかったら、実現までに27年5ヶ月、つまり約30年かかってしまいます。一日三回だと、十年。一日十回で三年。一年で物事を成し遂げようとすると、一日に三十回も念じる必要があります。半年だと六十回。そっか~。

 これを読み返して思い出したのが、前にも書きましたSS業界雄 故宇佐美史郎氏の言葉です。まだご存命のときに、私が親父(史郎氏)さんに聞きました。「親父さん、人に言うことを聞かせるためにはどうすればいいですかね?」。親父さん曰く「宝徳、一万回同じ事を言え」。

 つまり、人に自分の考えていることを伝えるには、一万回言うことです。一日一回しか言わなかったら、人に伝わるのに三十年かかってしまいます。一日三十回で一年・・・。

 さらに親父さん曰く。「宝徳な~、一万回言う覚悟だとな~、五十回ぐらいは言えるんだ。五十回ぐらい言ったら、人が動く可能性が高くなる。でもな~、たいていの人間は、たった三回か四回言っただけで、『何回も言ったのに、言うことを聞かないのですよ』と言うんだ。たった三回か四回で『何回も』だと。笑わせるよな~」。

 まいりますね。松下幸之助氏の一万回は、自己実現。つまり、自分に自分の言うことを聞かせること。つまり、自分に言うことを聞かせるにも一万回は必要だということですね。親父さんのは人に言うことを聞かせること。どちらも一万回なのですね。

 忘れてたな~。人に言うことを聞いてもらう前に、先ず、自分からやろっと。今日は何回、夢を念じようかな。

 あっ、そうだ余談です。

 同じく、親父さんが言いました。「昔、宇佐美のスタンドではな~、キャノピー(スタンドの屋根)の上に、車を乗せていたんだ。広告塔のようなものだ。そうするとな、こんなことを言った奴がいたんだ。『万が一落ちたらどうするのですか?』とな。宝徳、万が一だとよ。万に一つというのは、計算してみろ、30年に一度だ。その頃には、スタンドを建替えておるわ。馬鹿なことを言う奴もいるもんだ~。わっはっは~」。

 う~ん、一万とは奥が深い数字ですね。物事を為した人間というのは言うことがシンプルです。

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このページは、宝徳 健が2011年5月20日 07:45に書いたブログ記事です。

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