支那紀行 その10

| コメント(2) | トラックバック(0)
 このシリーズは右のカテゴリー「ひとりごと 宝徳 健」に格納されています。

 今日は、少し時間を戻して、広州駅からバスに乗った話です。学生時代に親友のYTJと行った支那旅行について書いています。28年前です。
 支那のバス(当時)は乗るときにまず、びっくりします。バス停で待っていると、最初は私たち二人なのですが、いざバスが来ると、「えっ? いつこんなに人が集まったの? どこにこれだけの人が隠れていたの?」というぐらい、いつの間にか、バス亭には、黒山の人だかりです。

 当然、バスは満員。それと、私たちはその時、運よく座れました。お年寄りが来たので、席を譲ったら、周りのみんながびっくりしているのです。欧米でも支那でも、自分の権利を放棄する奴はバカなんですね。価値観が違います。

 さて、降りる段になりました。車掌さんがいました。降り口はふたつ。YTJは、向こうの降り口にいました。私が車掌さんに、1元札を出すと、車掌さんは、手を顔の前で何度も降りました。「えっ?」と思って、「いくらですか?」と日本語で言いました。通じないのはわかっていますが、当時の支那では、大切なことだったのです。日本人であることをしっかりと示さないと、支那人か香港人に扱われてしまって、ものすごくぞんざいな態度で接してきます。

 もう一度1元札を出しました。また、手を振って、だめだといいます。ここで私は勘違いをします。

「あ~、さすが社会主義の国。バス賃は要らないんだ」

 バスから降りてYTJに「YTJ、さすが社会主義の国やなあ。バス代、いらへんねんなあ」と言いました。YTJが言いました。

「アホか、お前。要らんのやったら、車掌なんかおるかい。5分や!払わへんかったんか。日中友好にひびがはいるで」

 元の下の単位が「毛(まお)」、その下が「分(ふぇん)」です。1元が100円ぐらいですから、5分は、日本円にして「5円」です。まさか、5円でバスに乗れるとは思っていませんでした。車掌さんが言っていたのは、「そんな大きな札だと、おつりがない!」という意味だったのです。

 支那についてさっそくやったことは、無銭乗車でした(汗)。

 支那について、両替をしたお金と、広州駅の写真です。

kosyueki.jpg


takeshimaney.jpg

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/3064

コメント(2)

疑惑浮上!
息子の写真、使うなっ!(笑・笑・笑)

 ORKさん、メール感謝します。そうなんです・・・。誰か違う人間の写真だろうと、何人もの人に言われます・・・。本人なのに・・・。面影ない・・・。
 すみません(なんで謝るねん:笑)。

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2011年11月15日 06:45に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「TPPの愚 その15(11月13日の日誌)」です。

次のブログ記事は「和歌」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。