支那紀行 その2

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 香港の往復40,000円の切符を手に入れた、YTGと私です。帰りの切符は捨てるつもりでした。
 出発当日、成田空港に行きました。出国手続きを終えて、いざ、飛行機に!

 ノースウエスト・オリエントの搭乗する予定だった飛行機のところまで行くと、「満員だから乗れない」というではないですか。搭乗手続きもしているのに。海外旅行が初めての私には、わけがわかりませんでした。こうなると経験豊富なYTJに任せるしかありません。彼は、交渉に交渉を重ねました。時には、穏やかに、時には激しく。

 ノースウエスト・オリエントは、今日は、ホテルを用意するから明日の便で飛んでくれとの主張を譲りません。別に予定も何もないのですから、私は、それでもいいかなあと思って、YTJに「そうする?」と聞いたら、彼は、「お前は黙っとけ」と・・・。交渉し始めたら、自分の結論に落ちるまで、絶対にあきらめない彼の姿勢は、その後社会人になってもとても勉強になりました(笑)。

 ついに、ノースウエスト・オリエントが折れました。「お客様、別の航空会社になりますが、それでもよろしいですか?」。私たちは了承しました。そして、案内されたのが、JALです。

 JALにスチュワーデスさんに案内された席に着くと、YTKが肘で私のわき腹をつつきながら、小さいけれども、ドスの聞いた声で言いました。「おい、宝徳、ファーストクラスやんけ。お前、初めての海外旅行でファースト乗るかああ」。往復40,000円のエコノミーがファーストに化けた瞬間でした。交渉とはあきらめてはだめなんですね。

 私たちは、GパンにTシャツにサンダルでした。ましてや、YTJは、アフロヘア。変な種類の人間に見られたのでしょうか。ともあれ、私たちの旅のスタートは、JALのファーストクラスから始まりました。

 それ以来ファーストクラスなんて乗ったことがありません。ファーストクラスのなんとまあ、すごいこと。次回につづく。

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このページは、宝徳 健が2011年11月 6日 06:22に書いたブログ記事です。

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