不安との付き合い方

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 心配性の人は「家庭の医学」を隅から隅まで読んで、自分に病気の兆候がないか必死で調べます。
 そして最悪の病気にかかっている可能性を見つけると、一足飛びに結論を下し「頭が痛いから、脳腫瘍かもしれない」と思い込みます。脳腫瘍や神経疾患に関する膨大な量の情報を検索し、必要もないのに、病院に行き、周囲の人たちに優しい言葉をかけてもらいたがります。

 情報と言うのは、役立つものなのですが、偏りがないことが大切です。心配性の人が集まる情報は、悲観的な考えに偏っています。でも、本人にしてみれば、まだ早いうちに発見し、危険な状況を変えられるのだから、自分の不安には一理ある、と考えます。先入観があるから気づくはずもないのですが、実はその考え方は、不正確な情報に基づいています。だから、簡単に間違った判断をしてしまうのです。

 また、心配性の人は「先読み」「裏読み」が得意です。 「きっとあの人はこう考えている」「この前、あの人が言った言葉は、こういう考えがあるからに違いない」などです。そして、その思い込みを強くし、相手との距離をとります。

 自分を安心させたいので心配する。心配することで偏りをつくる。結構しんどいですね。

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このページは、宝徳 健が2012年2月 4日 10:01に書いたブログ記事です。

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