不安との付き合い方

| コメント(0) | トラックバック(0)
 この記事は右のカテゴリー「心理学」に格納されています。

 自分の思考(思い込み)≠現実。自分の思考(思い込み)=イラショナル・ビリーフが如何に自分の成長を妨げているかお分かりいただけたでしょうか?

 ここで、「わかったけど、どうせ私は」と思わないでくださいね。それこそがイラショナル・ビリーフなのですから(笑)。
 さて、では、どうすればいいのか。ポイントは二つです。

①自分の立ち位置を知る
②具体的表現に変える

 これだけでいいんです。「自分の立ち位置を知る」から始めましょう。

 例えば、「自分はよくやっている」と抽象的な表現を用い、自らの成長を止めてしまっている人がたくさんいます。以前も申し上げましたが、企業の幹部研修で「自分の能力のフルマックスパワーを100としたら、あなたは今、どのくらいの力を発揮していますか?」とよく質問します。するとたいてい帰って来る答えが「70%」とか「80%」です。びっくりしてしまいます。

 また、「以前こんな経験があったから二度とこれはしない」「あの人はこういう人だ」「あの食べ物はおいしくない」「私はこれは苦手だ」と抽象的自己思考をする人がたくさんいます。つまり、逃げているのですね。

 これらの表現や考え方をする人は、自分の事はよくわかっていません(他人のことはよくみえていますが)。 「自分はよくやっていると思い込む傾向があるんだなあ」「以前こんな経験があったけど、あれですべてなのだろうか」「あの人はこういう人だと思っているけれど、もっと、良い点などがあるかもしれない」「以前、あの食べ物を食べたが、本当にそうなのだろうか」「自分は自己管理が苦手だと思っていて、自己管理から逃げているなあ」など、自分の事を認めてしまうのです。これが自分の立ち位置を知るということです。

 自分に素直になると、とても楽になります。子供のころから、禁止用語で育った人は、「~しなければならない」「~すべきだ」という考えが非常に強くなり、抽象的自己思考を重ねてイラショナル・ビリーフをどんどん、強くして、ある意味、自分に頑固になっているのですね。周りも自分もとても疲れてしまいます。だから、まず、自分が素直になりましょう。素直とは立ち位置を知ることです。

 次に、具体的表現に直す。(例えば)「自分はよくやっていると思い込む傾向があるから、よくやっているという考えが出たら、一度、止観してみよう」「以前こんな経験があって、それを避けてきた自分がいるなあ。次に同じようなことがあったら、ちょっと、自分を止めて考え直してみよう」「あの人はこうだと自分が思い込み過ぎているのかも。別の側面から良い点を見つけてみよう」「自分は自己管理が苦手なんだから、自己管理の必要な時は、〇〇さんの手を借りることができるか聞いてみよう」など、具体的な表現に直してみましょう。

 この「自分の立ち位置を知る」「具体的表現に変える」ことをマインドフルネスと言います。

 人間は、考え方を変えることは、なかなかできません。でも、とらえ方を変えることは、ほんの少し、勇気をもって、心の中の足を半歩前に出すだけでいいのです。

 ここまで申し上げても、「そうは言っても・・・」と考えるあなたがそこにいますね(笑)。

 でも、自分自身を成長させようとしたら、ここからスタートするしか方法はありません。

ノウハウやスキルをいくら向上させても、人間は成長しません。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/3634

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2012年6月 4日 06:47に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「iPS細胞その6(6月3日の日誌)」です。

次のブログ記事は「第一次究極救国内閣」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。