金子みすず

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 昨日、事務所に二十一時半頃戻ってきました。食事をしていなかったので、軽く事務所で夕食をとりました。その時に、何気にテレビをつけました。
 上戸彩さんが主演で、「金子みすず」さんのドラマをやっていました。

 昔、家族旅行で山陰に行きました。最初は息子が行きたいといった最期の源平合戦 壇ノ浦に行きました。新下関の駅でレンタカーを借りて。

 その後、レンタカーで移動し、途中でJRに乗り換えて萩・津和野とまわりました。晴れた時の山陰の海は、息をのむほど美しい。ああいう美しい光景を子供のころからみせることができたことをうれしく思います。

 途中で金子みすず記念館に行きました。彼女は二十六歳で没しています。苦しい、苦しい人生を送って、現代の感覚で言えば、まったく幸せな人生を送ることはありませんでした。でも、今、こうやって後世の人を幸せにしています。人の人生ってわかりませんね。

 自分の幸せを削ると、他の人が幸せになります。相田みつをさんも、ご存命頃には、米を買うお金もなかったぐらい貧乏だったと聞きます。自分の快楽だけ求めている今の私たちにはわかりませんね。

 今の日本人は、まず自分の欲を満たそうとします。自分を優先するので他人の幸せを削ります。だから、社会全体がこんな不幸になってしまっています。そのことに日本人が気づいていない。世界で最も美しかった国を、私たち今の日本人が、有史以来最低の国にしてしまいました。早く正しい教育に戻さないと国がつぶれてしまいます。

 昔の日本人は違いました。だから日本人は美しかった。自分の幸せよりも相手の幸せのために自分の力を使う。自分よりも相手を輝かせる。武士道です。かつての日本人とは、なんと素晴らしい人たちだったのでしょうか。

 日本はアングロサクソンや支那やロシアのように、奪い合って足りなくなってきた世界ではなく、みんなで分け合って余らせてきた国です。だからどの国より美しかった。

 私は、かつての日本の教育を受けたかった。

みずからの 幸せ削り 自らが 苦しみ人に 幸送る

(大好きな金子みすずさんの詩です) なんと美しい。かつての日本人は美しい。

荒ぶれた魂よ
静まれ
ここが少しでも
その荒ぶれた 心を
静めてくれるなら
私はうれしい

生きること
生きていくこと
それは、とても大変で
つらいことだけれど
大切なことだよ

そして私の大好きな「わたしと小鳥とすずと」です。

私が両手を広げても
お空はちっともとべないが
とべる小鳥はわたしのように
地面(じべた)をはやく走れない
わたしがからだをゆすっても
きれいな音ではでないけれど
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ
すずと、小鳥と、それからわたし
みんなちがって、みんないい


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このページは、宝徳 健が2012年7月10日 06:01に書いたブログ記事です。

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