どの本よりわかりやすい旧約聖書

　生まれたのは男の子です。その男の子のずーっと子孫がノアです。ノアの方舟で有名ですね。

　ノアの時代には、人間も増えていましたが、みんな悪事を企み悪いことばかりをしています。

　これがキリスト教徒の特徴です。神という存在がないと、人間は自らを律することができないという立場です。新渡戸稲造が、明治になって欧州に行ったとき「日本人は宗教を信じなくてどうやってモラルを保っているのだ」という質問をされました。新渡戸稲造が帰国後調べ、日本人には武士道があるので、宗教がなくても大丈夫だと気付きます。これが新渡戸稲造の「武士道」です。つまり日本人は神がいなくても自らを律することが出来る。ここにキリスト教徒と大きな違いがあります。

　ノアの周りの悪事を働く人間たちを見て、神は「これは失敗したなあ、もう一度創りなおすか」と皆殺しを考えます。でも、ノアの一族だけは神を敬い行いが正しいので助けようとします。　つづく