おかしな日本語症候群

| コメント(2) | トラックバック(0)
 この記事は右のカテゴリー「和歌」に格納されています。

 先日、歌会始に出る方が発表されていました。10歳だか11歳だかの男の子も選ばれてインタビューを受けていました。素晴らしことなのですが、インタビューで話す言葉が、「だからあ↗」「あのお↗」「それでえ↗」のあの語尾を上げて話す、日本語外日本語です。親が注意しないと。親もきっとこんな言葉を話しているのでしょうか? いくら和歌が上手でも、ちゃんと日本語を使わないと何にもなりません。
 日本語の乱れが嘆かわしいレベルを超えています。日本人は、なぜ自分たちの美しいものを自ら壊そうとするのだろうか?

 「させていただく」症候群は先日このブログで申し上げました。やたら「させていただく」を使って、聞き苦しくて仕方がありません。本人はへりくだった言葉を使っているつもりなのでしょうけれど「この人、誰に『させていただいている』のかなあ? 自分の意志でやってのではないのかなあ?」と思います。野田が為替介入をしたとき「為替介入をさせていただきました」と言いました。自分の意思でやったのではないの? 「させていただく」症候群は、責任転嫁表現です。

 「ら抜き言葉」症候群。「見れません」「考えれません」「点を入れれてよかったです」・・・・。びっくりしてしまいます。

 「聞くに堪えない語尾上げ言葉」症候群。先ほど申し上げました。私はこの言葉がTVで出てくると、チャネルを換えるかTVを消すかどちらかしてしまいます。

 「身内尊敬語」症候群。来賓として社内行事に招待された時などに「わが社の〇〇社長からお話をいただきます」と言う司会者がいます。思わずひれ伏してしまいそうです。

 「はなまるき」症候群。昔、お味噌の会社のCMがありました。「お味噌なら、はなまるき おかあさ~ん」というものです。 卓球とレスリングのメダリストがインタビューで自分の親を「おかあさん」「おとうさん」と連発していました。ひっくりかえりました。ひとりは国民栄誉賞をもらっています。私が総理大臣なら、間違った日本語を使う人に国民栄誉賞はあげません。

 「いただいて」症候群。ご飯を御馳走になったときや、旅館やレストランに行ったときに「では、いただいてください」と言われることが多々あります。土下座してお皿を頭の上にかざして「へへ~」としてしまいそうです。

 ふ~。まだまだたくさんありますね。ふ~。読むことと書くことが圧倒的に不足しているからこうなります。ITは否定しませんが、アナログ力が追いついていない状態でITを活用するとこうなります。小学校から英語教育をなど、バカなことを言っているからこうなります。藤原正彦先生ではありませんが、「祖国とは国語」です。

はなまるき  ら抜きに語尾上げ  聞いた後 ひっくりかえって 涙ポロポロ

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/4243

コメント(2)

宝徳さん

お久しぶりです。
この記事を拝見している最中にTVから「・・・をTVで拝見させてもらっている」という聴くに堪えない日本語が聞こえてきました。

過剰ですよね。「拝見してます」で良いと思うんですがね。
謙譲語と尊敬語を使い分けられない人も多いですよね。英語力がどうのこうの言う前に、まずは母国語をしっかりせいと言いたくなります。

ああ、こんな間違った日本語を以前住んでいた江戸川区小岩で見ましたよ。
「事務員急募。年齢不詳。」

せめてまともな事務員が欲しかったら「年齢不問」と書いてほしかったですよ。妻と二人で散々笑いました。

 深田さん、コメント感謝します。聴くに堪えない日本語が本当に多くなっていました。年齢不詳は面白い。どんな会社なんだろう(笑)。
 美しい日本語を追求していきましょう。

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2012年12月26日 04:48に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「メディアと官僚と政治家に騙されない経済学」です。

次のブログ記事は「藤原宮子(十二月二十五日の日誌)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。