アタッチメント・セオリー

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 心理学用語に「アタッチメント・セオリー」というものがあります。
  日本語に訳すと「愛着理論」といいます。

  先の大戦後、イギリスでは大量の戦争孤児が生まれ、その中にはティーンエイジャーになって問題行動を起こす子供がたくさん出てきます。

 ボウルビィという心理学者は、どういった子供が問題を起こすかを、戦争孤児を収容する施設でボランティア活動をしながら、じっくり観察し研究しました。

 ボウルビィの結論です。

「子供の時に『安全基地』を与えてくれるような環境が欠けていた子供が、問題行動を起こす」

 子供は、もともと新しいことを探求する能力と意欲を持っています。新しいおもちゃを見せると、目を輝かせて遊んだり、初めて公園に行くと勝手に探索を始めたりするといった子供の習慣は誰しもが知るところです。

 ところが、そうした探索を子供が自由に行うことができるためには、一つの条件が必要です。それが「安全基地」です。

 安全基地とは、両親などの保護者が子供に対して与える安心感のようなものです。國民に対する國家もそうです。それを社会主義者は「市民運動」という言葉で安全基地を破壊しようとします。

 子供は、困ったときに「どうしたらいいの」とでも言いたそうに親の方をみますが、そのようなときに知らん顔をしないで、ちゃんと返してあげる(アイ・コンタクトで)。あるいは、危ないことをしそうになったら注意する、トラブルになったら助けてあげるなど、子供が安心して探索ができるような心理的インフラを作ってあげることがとても大切です。そういった安心感が無ければあの素晴らしい探索能力を子供が出さなくなってしまいます。世界で唯一家族主義を成功させた日本は、しぜんと子供に安全基地を提供していたのですね。やはり、民主主義より家族主義の方がいい。

 最近は、自分の都合を押し付けて、ギャーギャー子供に言う、安全基地ならぬ危険地帯の親も多い。虐待する、ホロコーストのような親もいる。子は國の宝です。だからこそ暖かくそして厳しく見守りましょう。あくまでも小さな子に対してです。大人になっても親離れ・子離れできないようなことはないようにしましょう。

子供らに 生きる希望と 意欲与へ 光り輝け 國の行く末 

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このページは、宝徳 健が2013年3月14日 07:06に書いたブログ記事です。

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