青森の思い出

| コメント(2) | トラックバック(0)
 テレビを観ていたら、今、東北は櫻が真っ盛りとの報道がありました。懐かしいな~。
 私は出光興産時代、宇佐美を二年間担当しました。当時、宇佐美は、SSがどんどん拡大した時代でした。オープンがあると、宇佐美の親父さんにわがままを言って、しょっちゅう一緒に連れて行ってもらいました。ある時も、青森でSSのオープンがあるというので、おねだりしてご一緒しました。

親「宝徳、ほら飛行機のチケットだ」
私「えっ? オープンは青森ですよね? どうして花巻空港に降りるのですか?」
親「だまってついてこい」

 なんと、花巻で降りて、青森まで、高速に乗らず一般道で行くのです。つまり、SS用地を探しているのですね。さすがです。途中、お腹がすきました。

私「親父さん、お腹がすきました」
親「・・・・・」
私「親父さん、お腹がすきました~」
親「運転手さん、そこのコンビニで止めてくれ」

 親父さんは、コンビニでパンをたくさん買ってきました。それを私に放り投げて、
親「お前は、いったい何をしに来たんだ! これでも食ってろ」

 運転手さんが爆笑していました。
運「宝徳さん、今日の宿泊は浅虫温泉ですからね」

 「お~、浅虫温泉か~」と俄然元気になりました。

 しばらくして、また、親父さん・・・
「運転手さん、そこのドライブインで止めてくれ」

 何をするのかなと思ったら、
「宝徳、お前も来い」

と言って、なんと、ソフトクリームを買って食べ始めるではないですか。親父さんは、ソフトクリームが大好きです。「お前も食うか?」と言って、お金をくれます。まったく、私の飯の時はあんなに機嫌が悪かったのに、わがままな人です。

 いくつもいくつもSS用地を見て、浅虫温泉に着いたのはなんと20時です。とっくに、晩御飯の時間は終わっています。私はがっくりです。

 冷えた料理を部屋に運んでもらって、食べました。親父さんは、こんなときにも仕事です。SSの図面を書き始めます。親父さんのすごさです、時空を超えていつも同じ生活スタイルができるのは達人です。

 それでも、優しい所もあります。部屋の冷蔵庫を開けて、ビールの栓を抜いてくれました。
親「ほれ、宝徳、飲め」

 そういって、次から次へと栓を抜くではありませんか。
私「お・親父さん、も・も・もう、いいです」
親「なんでだ、お前は、酒が好きだろう」

 親父さんは一滴も飲みません。だから、酒の事はわからないのですね。ビールばかり飲んだら、腹がふくれるばかりです。ビールで苦しくなりながら、必死に旅館の料理を食べました。

 初日が終わりました。二日目がまた面白かった。つづく。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/4607

コメント(2)

宝徳さん

おはようございます。
さて、このGWは東京観光してきます。
ブログにアップする予定ですのでお楽しみに!

宝徳さんの若いころのお話はいつも面白いですね?!
なんというか、若いころは可愛げがあって(今が可愛げがないというわけではないですよ笑)先輩方に可愛がられる存在だったんですね?

そんな感じをうけます。

深田さん、コメント感謝します。東京探検を楽しんでくださいね。私も学生時代に、よく池波正太郎先生の本を片手に下町を探検しました。下町探検はやたら腹が減るんですよね~。楽しみにしていますね。
 宇佐美の親父にはよく可愛がってもらいました。人に愛されるっていいですね。愛し愛される人間関係をいつまでの作れる人間になりたいですね。

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2013年5月 3日 07:01に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「再 未来日本昔話」です。

次のブログ記事は「国民主権は本当に正しいのか(五月二日の日誌)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。