受け止める力

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 あるサービス業のお店でずっと売上高の昨年対比微減が続いていました。
 それがこの三か月間は、大幅増になっています。1年間かかりました。

 売上高が上昇しているときはその原因をしっかりと把握していないと、下がり始めた時に対策を講じることができません。

 ミーティングで店長・スタッフのみんなに聞いてみたら、それぞれちゃんとその要因を応えてくれます。

 イベントをやったと安売りをしたからではありません。

 本当に小さなことをコツコツ積み上げたからです。お客様に対することもそうですし、自らの成長のためにルーティン(毎日やることを決めて)、やったら〇、やらなかったら×をつけることももう1年近く続いています。

 素直なんですね。「こんなことやって何になるのですか?」なんて聞きません。実施率の上下はもちろんありますが、きちんとつけることはやってくれています。これは確実に成長する方法なのですが、たいていの場合続きません。

 つまり、積み上げないのですね。

 自分を取り巻く環境は常に変化します。変化したことを受け止める力がない人は成長することができません。では、受け止める力をつけるためにはどうすればいいか。積み上げるしかないんです。

 経営者が経営戦略や経営方針を発表しても、社員にこの受け止める力がないと実現できません。

 不埒な日教組による戦後の過った教育は、「好き勝手にやれ」でした。つまり、易経で言う「陽」だけをやっていればいいのだ(厳密には違いますが)、と教えたのです。陽だけだと必ず挫折しますし、環境変化を受け入れる人間は育ちません。五千年以上も前に人間は、易経の様な考え方を確立しているのに、それを実行しません。つまり退化しているのですね。

 このお店のスタッフは、今は、きちんと陰をやってくれています。つまり受け止める力を養っています。いずれは陰から陽への転換を求められますが、今はこれでいい。

 お客様の変化をきちんと受け止める力がついてきたから、そして、それに応える力がついてきたから売上高が向上しました。

 商売に秘策などありません。人間の生き方をすればいい。

 本当にうれしいことです。みんなありがとう。感謝合掌。

積み上げて また積み上げて 積み上げて 苦しい思いが 成果生み出す
 

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このページは、宝徳 健が2013年6月 1日 06:44に書いたブログ記事です。

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