昼顔

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 万葉集の歌です。大友家持の歌です。

高円(たかまど)の 野辺の容花(かほばな) 面影に 見えつつ妹は 忘れかねつも
 今は、七十二候 芒種 次候 「腐草為蛍(ふそうほたるとなる)」です。

 先の歌の「容花(かほばな)」とは、昼顔のことです。この季節に咲く昼顔。昼顔も朝顔と同様、朝咲くのですが、昼まで花を閉じません。花言葉は絆です。この名が示すように、花の根が複雑に組み合っています。そのため一度増えたら駆除するのは大変です。だから、あまり観賞用には育てません。現在は雑草として扱われています。

 でも、万葉集の時代には、容花と呼ばれ、容姿端麗な女性をほうふつさせる花とされました。

 便利な世の中になった「今」は、雑草。かつては「魅力ある花」でした。どう考えればいいのでしょうね?

 まあ、朝顔さえ、最近は見かけなくなりました。情緒がなくなるはずです。

朝顔や 昼顔の種 庭にまき 花咲く楽しみ 持っていたころ

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このページは、宝徳 健が2013年6月14日 03:44に書いたブログ記事です。

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