志を立つる

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 佐藤一斎先生の「言四志録」からです。

 「緊(きびし)く此の志を立てて以て之を求めは、薪(たきち)を搬(はこ)び水を運ぶと雖も、亦是れ学の在る所なり。況(いわん)や書を読み理を窮(きわ)むるをや。志の立たざれば、終日読書に従事するとも、亦唯だ是れ閑事のみ。故に学を為すは志を立つるより尚なるは莫(な)し」
 「しっかりと志を立ててこれを達成しようと求めるのであるならば、薪を搬び水を運ぶと言った日常の平凡な行動の中にも学ぶべきものがある。ましてや書物を読んで物事の道理を求めようとするのであれば、なおさら気をつけねばならない。志を立てて目的がはっきりしていなけれ、一日中読書をしたとしても、単なる暇つぶしにしかならない。だから、本当に学問をしようとするのであるならば、先ず志を立て目標をはっきりさせるより大切なことはないのである」

 陽明学で言う「事上磨錬」ですね。心が引き締まります。

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このページは、宝徳 健が2013年8月 3日 05:16に書いたブログ記事です。

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