鴻雁來

| コメント(0) | トラックバック(0)
 今は、七十二候 四十九候 寒露 初候 「鴻雁來」です。「こうがんきたる」と読みます。
 燕が南国へと去ったあと、シベリアなどの北国から冬鳥がやってきます。鴨や白鳥、そして雁がV字編隊を組んで我が國に現れます。冬鳥は我が國へ來て越冬し、春になると北に帰る渡り鳥たちです。

 「鴻雁來」の鴻は、大きな雁を、そして雁は小さな雁を指します。

 寒露を迎えたこの時期、冬鳥が姿を現わします。

 またこの頃は、栗の季節ですね。おいしいなあ。栗ご飯を食べたい。

瓜(うり)食(は)めば 子ども思ほゆ
栗食めば まして偲はゆ
何処(いづく)より 來たりしものそ
眼交(まなかひ)に もとな懸(かか)りて
安眠(やすい)し寝さぬ

 山上憶良の歌です。万葉集です。

「瓜を食べると、子供のことが思われる。栗を食べるとまして偲ばれてらなない。いったい子供というものはどういう困難によってできたものだろう。目の先にちらついては、私を安眠させない」

 いつの時代も親が子を思う気持ちには変わりありません。

 四季が豊かな我が國です。暑い夏を乗り越えた豊かな自然をうんと味わいたいものです。

実り実り 夏乗り越えた 実りたちが 木や土に生り 心実らす 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/4965

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2013年10月12日 05:40に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「やはり労組か(皇紀二千六百七十三年十月十日の日誌)」です。

次のブログ記事は「おいおい、讀賣新聞さんよ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。