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 今は、七十二候 五十六候 立冬 次候 「地始凍」です。

 柿はこの頃が旬です。
 私は、どの果物よりも柿が好きです。りんごもとっても好きですが、柿の方が好きです。

 あの甘さ加減が、日本人にはちょうど良いと思っていたら、昔の我が國における甘さの基準は柿だったんですって。駄菓子の甘さがちょうど柿だとか。なんかの本で読んだことがあります。本当かどうかは知りませんが、なんとなく納得してしまいます。

 池波正太郎先生の小説を読むと、いつも腹が減ります。オダサクもそうですね。志賀直哉の小僧の神様なんて、読んでいると、走り出して何かを食べたくなります。よい作家は、みんな食いしん坊なんだろうか。極悪作家、大江健三郎なんて読んでいても、感性など、毛穴ほども磨かれません。感動どころか吐き気がします。

 池波正太郎先生の作品である鬼平犯科帳を読んでいると、平蔵が昔懐かしい人を尋ねた時、「急のおいでで何もありませんが」とその人が酒のつまみに出した逸品があります。柿を剥いてその上にみりんをかけるだけです。平蔵が「うん、これは中々乙なものですな」と言います。

 そうだった、秋になったらやってみようと思っていたんだ。やらなきゃ。

 時代劇がTVから消えて久しくなります。國民が、温故知新を忘れたのでしょうね。

 柿のことで、いろいろ考えてしまいました。美しい我が國を後世に引き継ぎましょう。

口の中に 甘さ広がる 柿の実が 人の心に 思ひ出築く 

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このページは、宝徳 健が2013年11月15日 01:23に書いたブログ記事です。

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