百人一首 7

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 安倍仲麻呂の歌です。あまりにも有名な歌なので解説の必要がないぐらいです。

天の原 振りさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも
 超エリート安倍仲麻呂は、十六歳の時に唐に渡りました。遣唐使です。

 その頃の唐の皇帝は玄宗皇帝です。楊貴妃とのラブロマンスで有名です。玄宗皇帝と楊貴妃のラブロマンスの地、華清池ということろが西安(かつての長安)にあります。行ったことがあります。楊貴妃が入ったお風呂が今も遺されています。

 仲麻呂は玄宗皇帝にとても気に入られました。出世も果たしました。李白や王維といった大詩人とも交流を持ちました。

 でも、五十歳の頃帰国を試みましたが、失敗し、七十二歳まで唐で暮らし亡くなりました。

 故郷を偲ぶこの歌に出て來る春日は、奈良県奈良市にある春日大社の所在地です。三笠山は春日大社の後方にそびえる春日山の一部です。

 これはただの説ですが、仲麻呂は唐で亡くなって鬼になりました。そして、後に吉備真備が唐に渡って危機に直面した時に、その命を救いました。吉備真備は帰国後、当の文献をたずさえて、仲麻呂の子孫を尋ねお礼を云います。その文献とは古代支那の呪術体系・陰陽道の極意書です。三百年後、その子孫から生まれたのが、安倍清明だそうです(笑)。
 
 本当でも嘘でも、こういう話はいいですね。

かなわない 帰国を夢見て 詠まれしは 故国を創りし 神の山々

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このページは、宝徳 健が2014年1月12日 03:45に書いたブログ記事です。

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