歴史的假名遣ひと正しい漢字

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 故白川静先生と云ふ、偉大なる學者を我が國は生み出しました。「字統」「字訓」「字通」といふ、世界における偉大なるご著書を遺してくださいました。「字通」だけまだ持つてゐません。いつか欲しい。

 字にある「源」を研究なさつてゐます。實は、これは我が國にしかできません。支那では、漢字を簡略化し過ぎて原型をとどめなくなつてゐます。もう、彼らに「字」を説明してもわからないでせう。からうじて我が國だけが可能です。でも、「そんなことは必要ない」と云ふ人のなんと多いことか。自ら有している良いものを壊していくと云ふ文化が我が國にも根付き始めてゐるのですね。

 今日の漢字は「畫」です。なんだと思ひますか?
 「画」です。「畫」は「筆を持つ形」「コンパス」「盾」の象形文字から出来ています。つまり、盾に筆やコンパスを用いて模様を描くと云ふ意味があるのです。では「画」つてなんだらう?

 歴史的假名遣ひです。福田先生のご著書からです。

「また次章で明らかなやうに、文學者、文筆家は、必ずしも彼等に反對してをりません。彼等にとつて最強の敵はむしろ國語學者であり、國語學であります。たとへば、時枝誠記博士は「現代かなづかい」「当用漢字」制定の前後、數囘(数回)にわたつて、それにたいする警告と批判とを書き、當時者(当事者)の反省を促してをります」

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このページは、宝徳 健が2014年4月27日 04:50に書いたブログ記事です。

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