桐始結花

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 今は、七十二候 三十四候 大暑 桐始結花です。「きりはじめて花を結ぶ」と讀みます。
 桐の花は、我が國と切つても切れない縁があります。

 なんと言つても天皇家の紋章です(我が國政府も)。パスポートは桐の紋章が入つています。


桐1

 これは五三の桐です。明治神宮の紋章です。

桐2

 これは五七の桐です。皇室の紋章です。

 それと、源氏物語 桐壺も桐です。光源氏のお母さんです。餘にも帝に寵愛されたため、他の女御たちの筆舌に尽くしがたい嫉妬にあひ、そのために早世してしまひます。

 我が國では、女の子が生まれると桐を植えて、結婚する際にはそのキリで箪笥を作り嫁入り道具にするという風習がありました。それは桐の成長の早さを示しています。

 桐の花は、梢髙く咲きます。だから、目前に咲いているとふうより、地に落ちた花で知ることが多いやうです(なので、花言葉は「高尚」)。幹の丈9メートルにも及び、径は90センチに達するものがあるといひます。


 ITばかりで無味乾燥なつまらない世の中になつてしまひましたが、我が國の先人たちが築いてくれた趣だけはなくしたくないものです。

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このページは、宝徳 健が2014年7月26日 04:16に書いたブログ記事です。

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