大雨時行

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 今日から七十二候 三十六候 大暑 末候 「大雨時行」です。「たいうときどきにふる」と讀みます。
 子供のころ、夏は、積乱雲(入道雲)を背中に遊んでゐました。ITやくだらないゲームなどはなかつたので、昔の子供は、常に外で遊びました。自分達で遊び方を創造して。人から與へられたもので遊ぶなど、誕生日と正月ぐらいでした。

 遊んでゐると、時々夕立が來ます。今のゲリラ豪雨と違つて、なんとも情緒があつたものです。夕立には雨のにほひがあります。

 夕立は和歌の世界では、夏の季語です(もちろん俳句でも)。春や秋に降るにはか雨は、夕立とは云ひません。夕立とは、夕方降るといふことではありあmせん。

 「天から降ることをタツと云ひ、雷神が斎場に降臨することとする」

 急な豪雨、激しい雷雨のことを「彌降り立つ(いやふりたつ)雨」と云ひます。この語が省略されて「やふたつ」になり「ゆふだち」になりました。

 ねっ?現代假名遣ひでは、ダメなことがわかるでせう? 情緒がないんです。だつて、間違つた日本語なんですもの、當然ですよね。世界一情緒がある國を、今の、臣民自身が破壊しているといふ事實に氣づいて、かつてあんなに素晴らしかつた我が國を取り戻しませう。

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このページは、宝徳 健が2014年8月 2日 05:25に書いたブログ記事です。

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