百人一首 九十六

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花さそふ あらしの庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり

 入道前太政大臣(にゅうどうさきのだじょうだいじん)の歌です。

「櫻の花を誘つて散らす、嵐が吹く庭の、ふりゆくものは雪ではなく、じつは老けていくわが身なんだよ」
 もうすぐ散る櫻の花に、もうすぐ終はる自分の人生を重ねた一首です。入道前太政大臣とは、藤原公經(ふじわらのきんつね)のことです。絶大なる權力を手に入れていつた野心家です。

 まず、源頼朝の姪を妻にしまし鎌倉幕府と強い關係を築きました。三代将軍實朝が殺された際には、自分の外戚の藤原賴經(ふじわらのよりつね)を将軍後繼者として鎌倉に送りだしてゐます。

 承久の亂後は、太政大臣にまで上り詰めました。

 榮華を極めた公經ですが、年には勝てないのでせう。そんな心情を詠んだ歌です。

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このページは、宝徳 健が2014年8月14日 00:52に書いたブログ記事です。

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