息子より(皇紀弐千六百七十五年二月八日 弐)

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 息子からピケティに關する見解が來ました(笑)。
3月号voiceにピケティ本の論評がありますが、僕は山形浩生さんの論評に概ね賛成しています。

僕の印象としては
●「21世紀の資本」はr>gということをデータを用いて実証的に示し、格差が開いていくことを説明。(ただしその実証のインプリケーションには乏しい)
●格差拡大への対策として経済成長やインフレ政策等があることを認めている。(←ココ重要!現に2100年まででも成長率あると示されているし。)
●しかし、政治的な実現可能性を無視して、ピケティ氏独自の主張であるグローバルな資本課税を強調しすぎている。

この本、r>gという実証と格差拡大への経済学的対策に関しては、極めてオーソドックスな経済学に忠実なんだけど、
「資本課税」という独自の主張を全面に出しすぎ。
これがメディア等の間違った解釈になってしまうんだと思う。

まあ恐らく「グローバル資本課税」がなければ、「そこらへんにある普通の実証経済の本」になっていたと思いますが。
別に騒ぐほどのものではなく、日本では金融緩和を続けていけば一定の成果が得られるということです。それで終わりです。

 さういふことですね。それと、これは21世紀の資本論です。世の中を惑わす惡書です。

 忘れてはならないのは、国際金融資本とは究極の共産主義者たちといふことです。ピケティはその手先です。

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このページは、宝徳 健が2015年2月 8日 03:21に書いたブログ記事です。

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