出陣式(皇紀弐千六百七十五年三月二十三日)

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 まだ、サーバーの契約變更をしてゐません。早くしないと・・・。せつかく毎朝ブログを書くのが習慣化してゐたのに、それがダメになります。この週末は必ずやります。このブログもうまく入るかなあ。

 さて、二十五日に、最愛の息子が東京へ旅立ちます。會社が用意してくれたアパートに入るために我が家を巣立つて行きます。
 今日は、夕食のとき、Sさんから頂いたワインとブドウジュースでほんの輕く出陣式をやりました。

 癌の疑いがはれてからもまだ體調が惡ひカミさんのケアと息子の東京準備で私も結構バタバタしてゐます。

 それにしても大きくなつたものです。小さい時(まだ私がサラリーマンでした)、私の歸りが遅くなると「お父さん、今日は何時に歸つてくるの?(泣きさうな聲で)」「お父さん、今日、一緒に寢ようよ。お話して」「お父さん、将棋しよう(これを休みの日には十五囘以上やられてゐた)」などなど。休みの日には私にべつたりでした。ちよつと甘えん坊でちよつと泣き虫(男の子は誰でも小さい時さうですが)だつたので、「この子はどういふ子に育つんだらう」「この子は大きくなつたら何になるんだらう」と思つてゐました。

 ただし、私の子育て方針は、「必要以上に親が介入して、親が成長のリスクにならない」でした。大きく強くなるための環境整備だけしました。

 なつかしいなあ。「男の子は一人旅ができるやうにならうね」と言つて、二人で時刻表の「讀み方」を學び、二人で鈍行列車の旅に出たこと。

 〇〇のリクエストで二人で將棋を學び、二人でアマ四段を取得したこと(今ではやつてゐないので、二級ぐらいの力しかありませんが)。

 今の私の氣持ちは、どつちなんだらう? うれしいのか? さびしいのか?

 さびしさの百倍うれしいのだと思ひます。

 明日は、息子の大學の卒業式です。そして、社會人への旅立ちです。

 〇〇卒業おめでたう。社會人おめでたう。これからいろいろな不都合、不合理、鬱陶しさが人生を襲うけど、二十代の内に、それをうんと味わつて、度量を磨いてください。

 〇〇生まれて來てくれてありがたう。 父さん(大きくなつてから、〇〇はこう呼んでくれるね)は、仕事がどんなに苦しいときでも、〇〇が生まれてから一瞬たりとも倖せでない瞬間はありませんでした。〇〇の存在と〇〇の笑顔が常に父さんを支へてくれました。この世に生を受けて來てくれたことを心から感謝します。

 父さんは、〇〇を心から愛してゐます。

 これからは父さんと、命をつなぐリレーをしませうね。

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このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2015年3月23日 23:48に書いたブログ記事です。

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