会計基準 来年からこう変わる③

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3回目は純資産の部の新設です。
ポイントの箇条書きです。
☆貸借対照表の株主資本の部が様変わりする。現行の「資本の部」(株主資本)を廃止 し、代わりに「純資産の部」を新設する。
☆三月期決算企業では、2007年3月期から適用する。
☆企業の利益には影響は出ないが、現行の「資本の部」を基に算出する株主資本利  益率(ROE)などの財務諸表は、過去の数値との整合性がとれなくな る。定義や算出 方法を見直さなければならなくなる。
☆「純資産の部」はこれまで「負債の部」に計上していた新株予約権や、資産と負債の 間の中間区分に計上していた少数株主持分(連結会計)を含む。
☆あいまいだった資本と負債の区分を明確にし、国際的な会計基準の流れに合わせ  る狙いがある。
☆純資産の中には、資本金などで構成する「株主資本」という項目を新設する。現行の 株主資本とは内容が異なる。
☆純資産には、拳固の株主資本よりも多くの項目を含むため、金額が膨らむことが予 想される。
☆新設する純資産を分母にROEなどを算出すると、現行の株主資本の基にはじい  てきた財務指標と連続性がなくなる。
☆来年5月の会社法施行後に終了する決算期から適用になる。

【純資産の部】
〔株主資本〕 資本金、資本剰余金、利益剰余金、自己株式
〔評価・換算差額等〕 その他有価証券評価差額金、繰り延べヘッジ損益、土地再評              価差額金、為替換算調整勘定
〔新株予約権〕
〔少数株主持分〕

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このページは、宝徳 健が2006年1月 8日 17:25に書いたブログ記事です。

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