ショウウインドウと違う

| コメント(0) | トラックバック(0)
  宇佐美史郎氏の思い出、第何弾だっけ?何弾でもいいや。とにかく氏との思い出はつきません。思い出すと涙が出てくるものもあります。人生において、よくこの方と知り合いになれたと神様に感謝しています。
 あるとき、これも出張帰りでしたが、夕食を共にしました。たしか鯨かつかなんかを食べた覚えがあるのですが、氏も同じものを頼みました。出てきたものがショウウインドウの見本とかなり違っていました。
  出てきたものを見て、氏「宝徳、店長を呼んで来い」。 私はピンときましたので、「おやじさん、いいじゃないですか。よくあることだから」といいま した。 氏「俺はお前にいつそんないいかげんなことを教えたか! いいか宝徳、商売はなうそをついたらだめなんだ。 まっすぐに商売をするんだ! いいか ら店長呼んで来い!」。ものすごい剣幕でした。
 来た店長に対し「宝徳、この店長に言ってやれ」 私(心の中で)「自分で言えよ~」。
氏「はやく言え!」 でしぶしぶその店長に言いました。 その店長は謝るどころか、なんでそんなことを言われなくてはならないか、というような渋い顔をし ていました。その顏を見て私は、「あ~、この人は自分の仕事に責任も誇りももっていないなぁ」と感じました。氏の顔を見るととても悲しそうでした。

 自分でも気をつけていることですが、作業と仕事は違うということ。同じ行為をどうせするならば、人を幸せにすることっくらいに高めることが仕事で す。例えば、ガソリンスタンドで、いらっしゃいませを言うときに、本当にお客様が来てくれてうれしいと思って言うのか、そのような決まりだから言うのか。 同じ時間を費やすのであれば仕事のほうがいいにきまっています。いらっしゃいませを作業的に言っているとすれば、言葉と心が違うので、さっきのショウウイ ンドウと実物が違うのと変わりがないでしょう。

 これからの日本は確実に人口減社会になります。私たち一人ひとりが、ひとつひとつの行動の価値を高めなければ、この日本はただの三流国になってしまいます。でも、大げさなことではなく、こういったことをきちんとやればいいんですよね。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/1361

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2006年3月10日 15:27に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ドキッとしたこと」です。

次のブログ記事は「量的緩和政策の解除」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。