どの本よりもわかりやすい古事記

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   さて、帰ってきたスサノオにスセリヒメは大国主命を紹介します。その紹介したときのスセリヒメの声があまりにも弾んでいたのでスサノオは面白くありませ ん。スサノオ(以下、ス)「どんな男だ」 スセリヒメ(以下、スセ)「こちらです」 ス「なんじゃい、大国主命か。よし今夜は泊めてやるからついてこい」
  いったん戸外に出て、スサノオは大国主命を隣の小屋に誘いました。そこは、聞くもおぞましい蛇の部屋だったのです。スセリヒメはそれに気づいて、大 国主命に言いました。スセ「蛇が襲ってきたらこの布を三度振って追い払ってください」

 夜になると何十匹という蛇が大国主命を襲ってきましたがスセリヒメの言うとおりに布を三度ふると蛇たちはすごすごと引き返していきました。おかげ で大国主命は藁を引いてゆっくりと休むことができました。

 スサノオは面白くありません。次の夜は別の部屋に大国主命を誘いました。そこはムカデの部屋です。 スセリヒメは今度はムカデ退治用の布を渡しま した。今度も、大国主命は難を切り抜けました。

 スサノオは面白くありません。今度は、弓を引いて、矢を野原に向けて射ました。ス「おい、大国主命、あの矢をとってこい」 大国主命はとりにいき ました。 すると野原一面が火に覆われています。大国主命(以下、オ)「しまった、逃げ道がない」 するとどこからか「内はホラホラ、外はブスブス」

 何だろうと思い、声の聞こえるところを踏んでみるとずぶりと足が入ります。どんどん踏んでみると、中は洞窟になっています。そこに身を隠し、火が 通り過ぎるのを待ちました。 オ「やれやれ助かった」 すると、ネズミが出てきて、スサノオが放った矢を持ってきました。

 スセリヒメは大国主命が死んだと思い嘆き悲しんでいました。スサノオは間抜けな男だと思い野原を見に行きました。すると、大国主命が「矢を探して きました」と言いました。

 次にスサノオは、「おい、オレの頭のシラミをとってくれんか」 オ「ハイ」 するとどうでしょう、スサノオの髪には大小のむかでがたくさん。 大 国主命はぎょっとしましたが、スセリヒメが果物のみと赤土を入れた器を彼に手渡しました。それを口の中に含んで、噛み砕いてペッと吐き出すと、いかにもム カデを食いちぎったように見えます。ス「なかなかやりよるやつじゃわい」と安心して眠ってしまいました。
 
 大国主命は、その間に、スサノオの長い髪を柱とかいたるところに結びました。そして、スサノオが大切にしていた生太刀(いくた)と生弓矢(いくゆみや) と髪の託宣を人民に伝えるときに使う天の詔琴(あまののりごと)を持ち出しました。その上、部屋を大きな岩でふさいで出られないようにすると、当座の衣類 や食べ物を入れた袋を握り締めているスセリヒメを背負って、逃げ出しました。ところが、琴糸が木の枝に触れてものすごい大きな鳴動を鳴らしてしまいまし た。その音でスサノオは目覚めました。ス「なんだあの音は・・・」 と起き上がろうとすると、髪の毛がいたるところに結び付けられているので、起き上がれ ません。「おのれ~」と柱ごと引き抜いて起き上がりました。いかに、スサノオでも、柱や家を髪に結ばれた状態では大国主命とスセリヒメにおいつくことがで きません。くやしそうに言いました。

 ス「おい、オオクニヌシ、その太刀と弓矢で、お前に敵対する八十神をやっつけてこの国を治めろ。いいな、新しい国づくりをするのだぞ! 娘も大切 にしろよ!」

 大国主命は大きくうなずき、出雲に帰っていきました。

 さてさて、いよいよ大国主命の統治が始まります。それは次号のお楽しみに~。

 この話は、王になるためにはいろいろな試練を乗り越えなければならないということを示しています。また、ネズミはこの当時何かの意味を持っていた ようですが、ちょっと忘れました。

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このページは、宝徳 健が2006年4月22日 13:56に書いたブログ記事です。

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