経営者必見!六韜三略:竜韜

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  選将(せんしょう)篇です。人物を見抜く法です。経営者にとって、一番頭の痛いところです。面接で元気がよくても、いざ、入ってみると・・・・。ということがよくあります。
 太公望の8つの人物を見抜く法。私も参考にします。というか、自分に対する注意事項でもあります。しかし、数千年前のことばが今にもぴったり。それだけ、人間の本質は変わらないということでしょうね。

武王(以下、武)「王者が軍を動かす際、すぐれた人物を選んで将に任命したいと思うのだが、人物を見極める方法を教えて欲しい」
太公望(以下、太)「外観だけで判断してはなりません。外観と中身の一致していない場合が十五もあります。
賢そうに見えておろかな人間もいます。
温厚そうに見えて盗みをはたらく人間もいます。
へりくだった顔つきをしていながら、心は傲慢な人間もいます
謙虚にふるまいながら、相手を見下している人間もいます
なんでも心得ているように見えながら、実は何も知らない人間もいます
まじめそうに見えながら、誠意のない人間もいます
好んで駆け引きを弄しながら、肝心の決断力に欠けている人間もいます
誠実そうに見えながら、信用のおけない人間もいます
ぼんやりして頼りないように見えながら、忠実な人間もいます
過激なことを口にしながら、立派な成績をあげる人間もいます
勇気があるように見えながら、じつは臆病な人間もいます
つつしみ深く見えながら、心では相手をバカにしている人間もいます
いかめしく構えていながら、実は心のやさしい人間もいます

 以上が外観と中身の一致しない場合です。世間の人々が軽蔑する相手でも、聖人だけはその真価を認めるのですが、凡人にはそのあたりの機微がわかりません。深い洞察力があって、はじめて見抜くことができます」

武「どうすれば見抜くことができるのか」

太「それには、八つの方法があります。

第一に、質問してみて返答の内容で判断します。
第二に、問い詰めてみて、どんな対応をするかで判断します。
第三に、スパイを使って、裏切りを誘い、誠意を確かめて見ます。
第四に、表面からずけずけたずねてみて、人柄を観察します
第五に、財貨を管理させてみて、どの程度清廉であるかを観察します
第六に、女を近づけてみて、どの程度節操があるかを確かめます
第七に、困難な任務を与えてみて、どの程度勇気があるかを判断します
第八に、酒を飲ませてみて、その酔い方を観察します

 この八つの方法すべてを試みれば、おのずから賢者が愚者かを見分けることができましょう。

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このページは、宝徳 健が2007年4月 9日 05:06に書いたブログ記事です。

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