7月の手紙

　　　　　　　　　　　　　　　　　会社を進化させる（7月の手紙です）

　今年に入って、もう半年が経ったのですね。いつも検証してくださいね。半年前の自分と比べてどう成長したか。この半年間、もっとどうすればよかったか。「なぜだめだったか」「これが悪かった」「これが障害でできなかった」というのは、「反省」です。反省も必要なのですが、ほとんどの人が反省で終わっています。成長したかったら「検証」が必要です。「もっとこうすればよかった」です。いつも検証ししょう。日誌を是非つけてください。

　さて、話を変えます。わが社は、もともと、事務所も持たない私一人の会社でした。ある時期、私の考え方に賛同してくれる人間が増え、事務所を構え、こんな小さな会社では信じられないくらいの設備も整えました。一時期は7人在籍していました。みんな良い奴でした。でも、弱い人達だったので、だんだんとわが社からいなくなりました。

　その当時、私にはたくさんの夢がありました。今でも、それを持っています。でも、人にも設備にも投資した借入の返済のため、一時期、その夢を延期しなくてはなりませんでした。　今は、みんなのお陰で2期連続黒字とすることができ、金融機関も高い評価をしてくれています。

　また、今年は、一緒にお仕事をしていただいているお客様がかなり増えたり、入れ替わったりしてきました。なくなった大きな仕事もあります。でも、気づいていますか？　いろいろな可能性がものすごく出て来ていることを。

　さあ、会社を進化させます。

　まずは、今のコンサルティング業務の充実です。もっとお客様の期待に応えられるように、私たちの力を総動員しましょう。具体的に考えていることがあるので、7月12日の打ち合わせのときに、申し上げます。

　そして、新規事業。これも7月12日に申し上げます。芽がふき出ようとしています。私は、今年をスタートに会社を大きく発展させることを誓います。そして、みんなで、果実を享受しようね。ただし、それは成長を志向する人だけですよ。

　さて、このようなときに、大切なことを述べます。自分達の考え方を変える。そのために、理屈ではなく、とにかくやってみることです。
環境が変わる、ビジネスチャンスが訪れる、等々、このようなときに、その変化に対処する、人間の考え方、つまり、私たちの考え方が変わる速度が遅れることが最も問題となります。自己都合が頭をもたげます。「私には無理だ」「どうせやっても」「できるだろうか」などなどです。
　変化についてきてね。経験したことがないことなのだから、頭で考えてもだめです。決めたことをしゃにむに繰り返しやってください。とことん自分を訓練してください。また、人間は弱いので、途中でくじけそうになります。そのときには、お互いに支えあいましょう。何度も言いますが「利他」という言葉があります。鍛え上げたおのれの力をお互いに使いあうことです。日本古来の精神文化であり、わが社の経営理念である「武士道」と同じです。武士道とは利他なのです。利他の環境は、会社に一体感をもたらします。一人ひとりが他人に良い影響を及ぼせるようになります。これを「大人」と言います。　ただ飯を食って大きくなった人を大人とは言いません。　大人＝仁です。仁は、「ひとが二人」と書いてあります。つまり仲間です。

　日本人は、世界で最も、この利他の精神を持った民族でした。でも、戦後の「勝手主義」教育で、私たちが最も大切にしなければならないこの精神文化を失ってしまいました。こんな小さな会社ですが、仲間と一緒に、仕事を通じて、利他のモデルづくりをすることがこれからの国づくりのためにも大切です。これが、仕事の目標です。作業をすることではありません。また、遊びでは利他の精神はできません。
　今、日本で、何千年もこの利他を実現してくれている人達がいます。それが「皇室」です。だから、日本の皇室は尊いし、そして、日本は間違いなく、皇室を中心とした国体でしかありえないのです。
　私たちもやりましょう。わが社の究極の目標です。
　私の持っている時間は、私のものではありません。一緒に仕事をしているみんなや、お客様のためのものです。私は、このことに至福の喜びを感じます。働いて働いて働きぬきます。やっと、夢を実現できるスタートラインに並ぶことができるようになったんですから。一人では出来ませんでした。みんなに、心から感謝します。
　さあ、出発だよ。いい仕事していい人生送ろう。

○ちゃん、この流れに乗ってね。
○○さん、どんどん一緒にやっていこうね。
○○ちゃん、7月は、誕生日の月だね。おめでとう。とても成長したね。
みんなに、感謝合掌。

以上