経営者必見!六韜三略:虎韜

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  今日は、臨境(りんきょう)篇です。互角に対峙しているときは、相手の手薄な部分を集中してせまることが大切だと説いています。もちろん、守りを固めた上で。また、後半部分は、相手の判断をかく乱させ、疑心暗鬼を誘ってから攻めることの大切さを説いています。
 経営においても、競合他社の弱点であり、こちらの長所であるところをみつけ、そこに経営資源を集中させることが大切です。

武王(以下、武)「敵軍と国境で対陣し、双方とも守りが固くて、こちらからも向こうからも容易に仕掛けられない。こちらから撃って出ようとすれば、敵もすぐに反撃してくる。こんな場合、どうすればよい」
太公望(以下、太)「軍を三軍に分け、まず前軍には、堀を深く塁を高くして出撃を許さず、もっぱら旌旗をつらね鼙鼓を打ち鳴らして守りに徹しさせます。そ して後軍には充分に食料を備蓄させ、わが方の真意を敵にさとられないようにします。その上でひそかに中軍の精鋭に出撃を命じ、相手の不意をつき、越砂部分 を攻めさせるのです。相手はわが方の真意を知らないわけですから、よもや打って出ることはありますいまいか」

武「わが方も手のうちを察知されているとする。敵がわが方の動きを見破って、精鋭を深い草の中に隠し、隘路に待ち伏せして、一気にたたみかけてきたらどうすればいよいか」

太「まず、毎日前軍を繰り出して戦いを挑み、敵の戦意を阻喪させるのです。そのうえで、老弱な兵に命じて芝を曳いて土煙をあげ、太鼓を打ち鳴らして 大声をあげながら、左へ出たり、右へ行ったりして、敵陣から百歩ぐらいのところを往来させるのです。そうすれば敵の将軍派どうしたものかと頭を悩ませ、兵 士も驚きあわてましょう。これなら、あえて反撃してくることはありますまい。その隙に我が軍は一気にたたみかけ、あるいは敵の内陣をつき、あるいは外陣を 襲うのです。このように全軍が一丸となって戦えば、必ず敵を破ることができます」

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このページは、宝徳 健が2007年7月16日 05:00に書いたブログ記事です。

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