福岡高校テニス部日誌

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 今回も安河内A君です。「カワナベさん」とは、OBです。本当によく来ていただいて、私たちをかわいがってくださいました。森菓子とは高校の近くにある体育会系男子のたまり場のお菓子屋さんです。部活の帰りに、そこで、パンとかカップ麺とかを食べます。芦屋とは、みんなで行った部旅行の土地です。

昭和52年4月2日 (土)   A.YASUKOCHI

 合宿にはいって5日目。あしたでもう終わり。うれしいことやけど、もう今晩1日しか夜がないと思うと、今晩はじっくり楽しまないかんと思った。
 朝、今まで会談を走っていたのだが、今日は晴れていたので運動場を走った。早朝トレーニングはきつい。体がかたいからだと思うが、めしがもうすぐ食えるんだと言いきかせてやっとのことで耐えてきた。
 午後になってカワナベさんがさしいれとともにやってこられた。さしいれはユーハイムとかいてあったが、高級品に手の出ないぼくはどんなものかの見当もつかなかった。だから、今晩が楽しみであった。

 カワナベさんと宝徳さん、カワナベさんと中垣さんの1セットのゲームがあったが、先輩たちは善戦され、2試合ともタイブレイクになる接線で先輩たちが勝利を得た。とてもすばらしかったと言える。

 6時ごろトレーニングをやった。10周のランニング。なぜかきのうより楽だった。きのうは藤と森周が二人で先頭を走った。というより競争をしているようだったからだろう。そして、あばれ馬はたまらん。信二の短い足を地面につけるなんて気の遠くなる話だ。それでもがんばって腰を低くしたのに信二の足はいっこうにつかん。というより、姿・形さえ見えん。なんのこっちゃと思っていると、信二はただでさえ短い足を曲げて、もしくは、広げてできるだけつけまいと努力していた。こんなきくいのはたまらん。もういや。

 夜、カワナベさんのさしいれとやらをみた。いや食べた。1つはとてもうまかった。もう1つは森菓子にあるシュークリームのちょっと大きめで、たっぷり中に、クリームが入っていた。もうそれだけで十分だったが、さすがに宝徳さん、デザートとジュースをつけてくれたのはうれしかった。
 そしてトランプをした。趣向を変え、クリプトとかいう数字あてをやった。弥永が芦屋に持ってきた変わった遊びで何とも言えないおもしろみがある。特に今回はついていたので、おもしろかった。今、消灯。
 信二といっしょに寝た。あやうく寺田につかまるところだったが、ふとんの中では寺田は何もできん。僕の勝ちやと思って、一応抵抗する。寺田をしとめて、ぐっすり眠った。


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このページは、宝徳 健が2009年10月13日 05:56に書いたブログ記事です。

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