どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝

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 新シリーズです。福岡高校テニス部日誌が終わって、よく考えてみると、なんか固い記事ばかりになってしまうので、何を書こうかなぁ。と思っていたら、ちょうと、先日十数年ぶりに行った千葉県南房総のことを思い出しました。学生の頃読んだ、南総里見八犬伝がとてもわくわくして面白かったことと、南房総が関係するので、このシリーズを書くことにしました。ちょっと、本を読み返しながらですので、しばらくは、毎日というわけにはいきませんが、ほんとうにワクワクして面白い物語なので、楽しみにしてください。

 『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん、南總里見八犬傳)は、江戸時代後期に曲亭馬琴(滝沢馬琴)によって著された読本です。里見八犬伝、あるいは単に八犬伝とも呼ばれます。なんと、文化11年(1841年)に刊行が開始され、28年をかけて天保13年(1842年)に完結しました。全98巻、106冊の対策です。日本を代表する伝奇小説です。

 まずはあらすじ。

 室町時代後期を舞台に、安房国里見家の姫・伏姫と神犬八房の因縁によって結ばれた八人の若者(八犬士)を主人公とする長編伝奇小説です。共通して「犬」の字を含む名字を持つ八犬士は、それぞれに仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字のある数珠の玉(仁義八行の玉)を持ち、牡丹の形の痣を身体のどこかに持っています。関八州の各地で生まれた彼らは、それぞれに辛酸を嘗めながら、因縁に導かれて互いを知り、里見家の下に結集します。

 南総里見家の勃興と伏姫・八房の因縁を説く発端部(伏姫物語)、関八州各地に生まれた八犬士たちの流転と集結の物語(犬士列伝)、里見家に仕えた八犬士が関東管領・滸我(古河)公方連合軍との戦争(関東大戦、対管領戦)を戦い大団円へ向かう部分に大きく分けられます。

 では、次回は(いつになることやら)、伏姫(ふせひめ)と八房(やつふさ)が人間と犬でありながら、結ばれるところからはじめます。楽しみにしてください。

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このページは、宝徳 健が2009年11月 2日 09:14に書いたブログ記事です。

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