気づいていなかった税制改正

　消費税の課税の仕方を変えようとしているのです。

【課税売上割合が９５％以上である場合の全額控除の見直し】

◎現行：課税売上割合が９５％以上⇒課税仕入れに係わる消費税の全額を控除
◎改正案：課税売上割合が９５％以上⇒課税売上高が５億円超の場合には、全額控除できず、個別　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　対応方式または一括比例配分方式を採用する。

　どういうことか・・・

　個別対応方式とは、課税売上対応、非課税売上対応、共通対応に費用を分類します。そして
　
　課税＋共通×割合＝控除可能金額　　となるということです。

　一括比例配分方式とは、

　費用の額×渇勢売上割合＝控除可能金額となります。

　もっと簡単に言うと、課税されている売上部分が９５％以上あれば、仕入れとか買ったものにかかってしまった消費税を全額控除できたので、支払う消費税が少なく済んだのですが、もし、今の税制案が国会で通ればそうではなくなるということです。

　５億円の企業は、課税されている売上割合が９５％以上であっても、５億円以上の売上(課税)がある企業は、仕入れにかかった消費税を全額落とせなくなるということです。

　これは企業は苦しくなりますね。みなさん、税理士さんや会計士さんに相談して、早めのシミュレーションをされてくださいね。