プロセミックス

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 ある本を読んでいたらこんなことが紹介されていました。

 標題の「プロセミックス」とは、日本語で空間心理学と呼ばれています。プロセミックスによると「コミュニケーションは距離が縮まれば縮まるほど豊かになる」と言われているそうです。
①密接距離:0~45センチ 生み出すもの「納得」
 恋人同士のようにぴったりと寄り添う距離です。二人の間では濃密なコミュニケーションが展開されています。納得とは、相手がその気になって行動を起こす心理状態です。言うことをただ聞くだけでなく、言われたとおりにやってみようと相手を立ち上がらせます。行動につなげる。そのようなコミュニケーションが納得です。う~ん、新婚当時などはそうですね。親子もそうですね。選挙の握手もそういう心理的効果があります。

②個体距離:45センチ~1メートル20センチ 「説得」可能な距離
 説得とは、「おっしゃることはよくわかりました」という状態です。「わかりました。でも、やるかやらないかは自分で決めますよ」という心理状態です。相手がアクションを起こすかどうかは別にして、とにかくわかってもらいたい、そういうときの距離ですね。職場の飲みニケーションなどはこういう効果があります。

③社会距離:1メートル20センチ~3メートル60センチ 「説明」を可能にする距離
 「わかりました」という説得の段階、「聞いております」という心理状態です。結果にいたるまでのプロセスは話に聞いていますよ。記憶に残っていますよ、と、そういうコミュニケーションが成り立つ距離のことです。私たちが研修会をやると、とってしまう距離です。でも、これだと研修会で終わってしまい、仕事の結果に結びつかない内容になってしまいます。だから、テーブルを訪問したり、個人個人に話しかけたりして個体距離にもっていくのです。

④公衆距離:3メートル60センチ超 「報告」の距離
 結果だけが伝わるコミュニケーションです。「それ、聞いたことあるなあ」といった程度です。政治家の街頭演説とか、私たちがお仕事として行う講演会はまさにそうですね。

 この前、女房が息子に向かってこういうことを言っていました。

女「何をやっているのよ! 何回言ったらわかるわけ?!」

 これを社会的距離でやっているものですから、彼の心は「聞いております」の状態です。無理矢理にでも、言うことを聞かせたかったら、密接距離に持っていく必要があります。

 けんかするとき、お互い相手の胸ぐらをつかまえますよね。あれは、「俺の言うことを聞け」と無理矢理納得させようとしているのです。各国の首脳同士が出会って挨拶をするとき、握手したり、抱きしめたりしますよね。あれも「おい、今から交渉するけど、俺の言うことを聞けよ」とお互いにやっているわけです。

 日本人は、以心伝心のホモジーニアス文化ですから、人と人が話すときにあまり距離を短くすることはありませんが、アラブの人たちは、鼻をくっつけたりもします。あれも同じですね。戦いはしないが、俺の言うことを聞けよとやっているわけです。

 でも、いつも45センチなんていう距離を納得させたい相手にとれないですよね? どげんしたらいいとかいな? 明日書きます。 つづく。

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このページは、宝徳 健が2011年4月16日 06:10に書いたブログ記事です。

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